【大分】いとうせいこうさんら 臼杵石仏を音声でガイド
大分県臼杵市の臼杵石仏で今冬、仏像巡りの旅を描いた共著「見仏記」シリーズで知られる作家・タレントのいとうせいこうさんとイラストレーターのみうらじゅんさんが案内する音声ガイドが公開される。国宝指定30周年を記念した企画の一環で、11月中旬以降に始め、2026年3月まで期間限定で楽しめる。
見仏記は、10月上旬に9冊目が出版された人気シリーズ。2人は「仏像大使」として各地の仏像展などでも活躍している。
臼杵市や市観光協会などでつくる記念事業の実行委員会が、従来と違った角度から新たな臼杵石仏の魅力を届けようとナビゲーターを依頼した。
2人は10月上旬、臼杵石仏近くの「うすき皿山」で音声を収録後、市役所での制作発表会に出席。臼杵石仏の魅力や、音声ガイドの内容を語った。
約1時間半の収録では、古園石仏・大日如来像の頭部がどうやって接着されたかや、2人が何年も好んで使っているみそが臼杵産だったといった話題が上がったという。
これまでに3度、臼杵を訪れたというみうらさんは「石なのに、木を彫ったような表情の出し方は他に類を見ない。今回、仏頭がのった姿も見ることができて満足だ」と話し、いとうさんは「臼杵石仏はいればいるほど気持ちよくなる場所。ガイドとともに楽しんでほしい」とPRした。
対談は約20~30分(7本)に編集し、11月下旬までに公開予定。現地のQRコードを読み込めば、26年3月末まで聞けるようにする。西岡隆市長との対談や特別祈願法要に参列する様子をまとめた映像も、市の公式ユーチューブなどで25年度中に配信する。西岡市長は「知識とユーモアあふれる対談を多くの人に聞いてほしい」と話した。
advertisement




