【佐賀】展覧会宣伝幕がバッグに変身!現代の名工が監修

 佐賀県立博物館・美術館は、展覧会の宣伝幕をリメイクしたバッグを製作した。現代の名工が監修し、捨てられるはずだったものを新たな商品としてよみがえらせた。「SAGA Re:Master BAG(サガ リマスター バッグ)」と名付けられ、美術館のショップで販売している。


宣伝幕を使って製作されたバッグ

 使われているのは、昨年12月~今年1月に県立美術館で行われた特別展「桃山三都―京・大坂と肥前名護屋―」の宣伝幕(縦1.2メートル、横8メートル)。桃山時代の豪華絢爛(けんらん)な文化や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の天下統一の中で京、大坂と並ぶ主要な役割を持った名護屋の実像に迫った。素材は雨風に強いメッシュターポリンが使われている。

 県職員が他県の事例を見て、県内でも作れないかと、婦人、子供服の注文仕立て職として2020年、現代の名工に選ばれた有田町の金武節子さんに監修を依頼し、1枚の宣伝幕から15点の作品が完成した。

美術館ショップで販売

 作品は、バッグ(S、Mサイズ)と、手提げの計3種類。美術館ショップで3000~5500円で販売されている。幕に使われた「名護屋」や「肥前」などの文字部分のほか、「黄金の茶室」の金色の絵柄部分を仕立てたものもある。残った切れ端で文庫本サイズのブックカバー(1000円)も製作し、販売している。

 担当者は「ぜひ美術館に来た時に見てもらいたい」と話している。問い合わせは同館(0952-24-3947)へ。


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