【熊本】地震の教訓を継承 西原村にミュージアム建設中
2016年4月の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本県西原村が、地震の教訓を継承する「多目的震災ミュージアム」を建設している。同村の布田地区にあり、地震を引き起こした「布田川断層」の標本を展示するなどし、発生から10年となる今年中のオープンを目指している。
共助の重要性を伝える
村によると、総事業費は約6000万円で昨年12月に着工した。県と市町村は連携して、各地の震災遺構などを巡回する「回廊型フィールドミュージアム」の整備に取り組んでおり、地域拠点施設の一つとして検討されているという。
震災に伴って整備された「小森仮設団地」は現在、村運動公園になっている。この公園の南側の敷地(約1200平方メートル)に設置する。16年末までに、団地内には被災した村民が集う施設として計4棟の「みんなの家」が建てられた。被災者を支援するイベントや村からの復興事業の説明会の会場として使われ、今回移築される棟はその役割を終えて20年3月に解体された。
ミュージアムでは、施設を移設し、「震災遺構」としてコミュニティーの重要性を伝える。標本のほかに、村内の被災状況や避難所の様子などの写真をコマ送りで映し出す大型モニターを設置する予定。
村商工観光課の山田孝課長は、災害時の住民同士の共助の重要性を振り返り、「この建物が建てられた当時の意味とコミュニティーの大事さを感じ取ってもらえるようにしたい」と話している。
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