【鹿児島・熊本】芦北出水道路・出水―水俣、28年度開通へ

 国土交通省八代河川国道事務所は鹿児島、熊本両県を結ぶ南九州西回り自動車道の一部である芦北出水道路の出水インターチェンジ(IC)―水俣IC間(16.3キロ)が2028年度中に開通する見通しとなったと発表した。所要時間の短縮による地場産業活性化や災害時の代替道路としての役割が期待される。

 同事務所によると、南九州西回り自動車道は鹿児島市から熊本県八代市までを結ぶ全長142キロの高規格幹線道路。このうち、出水市と熊本県芦北町の29.6キロをつなぐ芦北出水道路は1993年度に事業化し、2019年までに熊本側の芦北町から水俣市までの計13.3キロが開通した。


 24年度末の事業進捗(しんちょく)率はおよそ81%で、主要な橋梁の橋桁部分の工事に着手して構造物の完成の目途がついた。出水IC―水俣IC間には、いずれも仮称で袋IC、出水北ICを新設する予定。

 同事務所は開通によって交通混雑緩和や地域産業支援、防災力の向上といった効果を見込む。出水市役所から八代市役所までの所要時間は14分短縮し、68分で結ばれる見込みで交通渋滞の緩和が図られるほか、輸送時間の短縮で養殖水産物などの地場産業へのプラスの効果が期待される。

 また、並行する国道3号は豪雨災害の影響で冠水や土砂の流出による全面通行止めが発生しており、代替道路として災害に強いネットワークの構築にも寄与するという。

 塩田康一・鹿児島県知事は「企業立地の促進や救急医療活動の向上など、経済的、社会的にも必要不可欠な道路。県としても一日も早い全線開通に向けて取り組んでいきたい」とコメントした。