品質、こだわりを”肌”で実感 資生堂の福岡久留米工場に見学施設

充填(じゅうてん)や包装の仕上げを行うエリア(画像はいずれも資生堂提供)

記事 INDEX

  • 九州初の生産拠点
  • 体験型コーナーも
  • 予約はウェブから

 化粧品メーカー・資生堂の福岡久留米工場(福岡県久留米市)に5月10日、製造工程を見学できる施設がオープンします。化粧品ができるまでの流れを学べるほか、体験型のコーナーも楽しめます。見学は無料。5月の予約はすでにいっぱいとのこと。担当者は「品質へのこだわりや安心安全のものづくりを伝えていきたい」と話しています。

九州初の生産拠点

 福岡久留米工場は、資生堂で九州初の生産拠点として建設され、2022年5月から稼働しています。敷地面積約9.7万平方メートル、地上4階建てで、主に化粧水・乳液の「エリクシール」や日焼け止めの「アネッサ」などを製造しています。


福岡久留米工場の外観

 同工場から出荷される製品は、スーパーやドラッグストアなどの店頭にも並ぶなじみのあるものばかりです。資生堂によると「エリクシール」などはアジアを中心に展開する人気ブランドでもあり、同工場では国内外の市場に向けて生産に力を入れているそうです。

 同社はこれまでに那須工場(栃木県)、大阪茨木工場(大阪府)に見学コースを設け、消費者にブランド価値を発信してファンを増やす取り組みを進めてきました。


原材料の調達や製造から出荷までの工程について解説

 今回オープンする見学施設は「BEAUTY PLANET」で、テーマは「美の循環」。プロジェクションマッピングなどによって、同社が地球環境に配慮しながら原材料を調達していることや、最先端の技術で製品を作ったり、容器に詰めたりする様子を見ることができます。


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体験型コーナーも


乳液やクリームの製造室を見学できる

 見学は約2時間。ガラス越しで製造の現場を巡るほか、クイズを交えた体験コーナーもあり、子どもも楽しめる内容です。

 化粧品の色や匂い、使い心地などを人間の感覚で確かめる「官能パネラー」と呼ばれる検査員のトレーニング内容も疑似体験できます。


視覚、触覚、嗅覚の検査体験ができるエリア

 体験では香りのサンプルをかぎ分けたり、3種類のコットンを触って硬さや張りなど手触りの違いを実感したりするほか、色の濃淡のグラデーションを順番に並べられるかといったことに挑戦します。最後は、工場でできた製品を試しに使ってみます。

予約はウェブから

 見学は専用ページからの予約が必要で、個人でも応募できます。月、水、金曜日の9時30分からと、13時30分からの1日2回で、定員は各20人です。


工場のエントランスホール

 福岡久留米工場は地域に開かれた交流の場を目指しており、エントランスホールに地元の伝統工芸「久留米絣(かすり)」のタペストリーが飾られ、外壁には400年以上の歴史がある「城島瓦」が用いられています。

 見学担当の吉田尚子チーフは「地元の方を含め、性別や年齢を問わず、いろいろな方に訪れてもらえる場所にしていきたい」と話しています。



開催日 月、水、金曜日
開始時間 午前は9:30から、午後は13:30から
所要時間 約2時間
定員
1日2回開催、各回20人まで ※無料
場所 資生堂・福岡久留米工場
(福岡県久留米市田主丸町鷹取808)
予約 福岡久留米工場 予約専用ページから


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