福岡のGWといえば! 「どんたく」のパレードに参加してみた

明治通りを進む久留米市城島大獅子どんたく隊(撮影:木佐貫冬星)

記事 INDEX

  • 「タイ王国隊」の一員に
  • 始まる前からワクワク
  • さあ出発!歓声の中へ

 コロナ禍のため4年ぶりの通常開催となった「博多どんたく港まつり」。主催する福岡市民の祭り振興会によると、今年は5月3、4日の2日間で約210万人が訪れました。ゴールデンウィークの期間中、全国で最もにぎわうイベントの一つですが、地元では「行ったことない」という声も耳にします。そこで今回、どんたくの魅力を体感してみようと、パレードに参加しました。

「タイ王国隊」の一員に

 どんたくは、約840年前に始まったとされる民俗行事「博多松囃子(はかたまつばやし)」を起源としています。休日を意味するオランダ語「Zondag(ゾンターク)」が語源といわれています。


博多松囃子の夫婦恵比須(撮影:木佐貫冬星)

 福岡市内各所の演舞台で披露される演奏や踊り、地元の学校や企業・自治体などのグループで編成する「どんたく隊」のパレードを中心に、期間中は市の中心部がお祭りムードに染まります。


しゃもじを持って踊るどんたく隊(撮影:木佐貫冬星)

 今回、タイ国政府観光庁福岡事務所にお願いして、「タイ王国どんたく隊」の一員に加えてもらいました。


タイ王国どんたく隊(撮影:木佐貫冬星)


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始まる前からワクワク

 パレードは、博多区の呉服町交差点から明治通りを西へ進み、中央区天神の福岡市役所まで歩きます。各どんたく隊はまず、コースの中ほどに位置する冷泉公園に集合します。待望の通常開催ということもあり、パレード参加者の意気込みを感じます。


冷泉公園に集合したパレード参加者ら

 公園は様々な衣装の参加者であふれ、なかなか”ホット”なスポットです。そろいの法被や着物、鎧(よろい)を着けた武士、音楽隊、ヒーローなど、パレードが始まる前からワクワクし、観光客と一緒に写真撮影を楽しむ姿も見られました。


島原半島どんたく隊(長崎県雲仙市)の面々

 パレードの時刻が近づいてくると、団体ごとにスタート地点の呉服町へ移動します。途中、明治通り沿いの博多座の前を通ると、パレードを待つ人垣ができ始め、出店もにぎわっていました。


パレードの前からにぎわいを見せる博多座前

さあ出発!歓声の中へ

 13時過ぎ、どんたくの起源である博多松囃子がパレードの幕開けを飾ります。その後、各隊が順番に続き、15時前にタイ王国どんたく隊もスタートしました。


声援に応えるタイ王国どんたく隊(撮影:木佐貫冬星)

 沿道は観客でいっぱい。多くの声援を受け、福岡のメインストリートを堂々と歩く経験ができただけでも、パレードに出てよかったと思いました。隊には37名のムエタイ選手も参加しており、パフォーマンスを披露しながらゴールを目指しました。


好評だったムエタイのパフォーマンス(撮影:木佐貫冬星)

 パレードは、繁華街・中洲を抜け、アクロス福岡の前を通り過ぎたところで、市役所へと左に曲がります。青い空、ときおり吹く涼しい風、そして沿道からの声――。とても心地よく、足がいつもより軽く感じられます。


アクロス福岡の先を左に折れると、ゴールの福岡市役所へ

 スタートして20分ほどでゴールに到着しました。どんたく隊の仲間として、同じ衣装を着て歩いたり、パフォーマンスを披露したり、貴重な時間と経験を共有したことで参加者同士の距離も近づいたようです。


ゴールのあと、笑顔で記念撮影

 結論として、どんたくは見るだけで十分楽しめますが、参加した方がその何倍も楽しいということが分かりました。もちろん来年も出たいと思います。



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