りんご飴を食べながら!手話に親しむカフェ「しゅわっぷる」

手話や身ぶりを交えて会話を楽しむ「しゅわっぷる」の来店客たち

記事 INDEX

  • 県内外からかけつけ
  • カフェ好き!で発案
  • ふらっと立ち寄って

 福岡市東区のりんご飴(あめ)店「あっぷりてぃ 箱崎店」で10月から、気軽に手話に親しんでもらう週1回の「手話カフェ」が開かれています。毎週水曜の正午~午後3時、聴覚に障害のあるスタッフが、手話を学びたい人や使いたい人、ちょっと興味がある人たちを迎えます。

県内外からかけつけ


しゅわっぷるで、来店客を笑顔で迎える梶本由美子さん(左)


 10月4日に初めて開かれた手話カフェ「しゅわっぷる」には、福岡県内外から難聴者ら8人が来店。難聴のスタッフ2人が応対し、りんご飴やドリンクをそれぞれ楽しみながら、初対面の人ともテーブルを囲んで“語り”合いました。


温かな手書きの文字がお出迎え


 中には、福岡市内での用件に合わせて来店したという宮崎県在住の女子中学生(13)も。聴覚障害はありませんが、「TikTokの動画で興味が湧いて、小学4年の頃から手話を独学で勉強しています」と、他の来店客にも積極的に話しかけていました。


 「いっぱい話せて、『冷蔵庫』や『恋人』などの新しい手話も教えてもらえた。難聴の方の苦労や思いも聞けて、将来、手話を使って誰かの役に立ちたいという思いが強くなりました」と満足そうな様子です。


いろいろな手話を学び合う


 難聴の仲間たちと訪れた福岡県那珂川市の契約社員、武末真由美さんは「スイーツを食べながら学べて、楽しく過ごせました。手話について情報交換できる機会は少ないので、いい取り組みですね」と、筆談を交えて感想を教えてくれました。


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カフェ好き!で発案

 手話カフェを考案したのは、あっぷりてぃを運営する「D.L.S」社長の梶本真佑さん(42)と、難聴の妻・由美子さん(45)です。

 あっぷりてぃは2022年4月、難聴のスタッフらが働く店として、福岡市早良区藤崎に常設1号店をオープン。同年8月に2号店が箱崎で開業しました。


あっぷりてぃ 箱崎店


 D.L.Sは元々、難聴の子どもが利用できる通所施設を市内3か所で運営。真佑さんが「子どもたちが将来働くイメージを持つために何かできないか」と考えを巡らせ、持ち前の探究心で作ったりんご飴を販売しようと発案したのが、あっぷりてぃです。


接客する由美子さん


 箱崎店は現在、由美子さんを含む難聴のスタッフ3人と、聴覚障害のない3人の計6人で運営しており、りんご飴のテイクアウトが中心です。勤務体系見直しなどのため9月から水曜を定休日と決めましたが、「ただ店を閉めておくのはもったいない」「手話で交流するカフェを開きたい」との思いが膨らみ、しゅわっぷるを始めることに。


普段はテイクアウトが中心という店内


 由美子さんは元々、カフェ巡りが趣味で「一人の時間を過ごせるだけで楽しい」といいます。「手話ができる人もできない人も、しゅわっぷるに気軽に来てほしい。のんびりとコーヒーを飲むだけでもいい。そんな場所にしたい」と願っています。


ふらっと立ち寄って

 しゅわっぷるでは、普段のあっぷりてぃでは提供しないコーヒーや紅茶、デザートも用意しています。「週替わりデザートは特に注目してほしい。これから考えていくのが楽しみ」と由美子さんは笑顔を見せます。


ドリンクとスイーツもカフェの楽しみ


 ちなみに、真佑さんは由美子さんと出会ってから、手話をマスターしました。家族では、長女(12)が難聴で、聴覚障害のない長男(5)も手話を身につけ、きょうだいげんかも手話でしているそうです。


りんご飴を手にする真佑さん(左)と由美子さん


 「少しでも手話を身近に感じてほしい」。その願いから、難聴者も接客する店としてスタートしたあっぷりてぃ。「カフェにふらっと立ち寄り、知らない単語を聞いてもらえたらうれしいです」。“第2ステージ”のしゅわっぷるで二人の挑戦は続きます。



 しゅわっぷるは、インスタグラムで随時、営業の情報などを発信しています。


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