八女茶とポテトチップスのハーモニー♪ カルビーが限定発売
記事 INDEX
- 食べたらとまらない
- 開発者は当初“拒絶”
- スーパーやネットで
今年で発祥600年の八女茶を使った、カルビー(東京)の新商品「ポテトチップス 九州味自慢 八女茶と塩味」が11月6日、九州・沖縄エリアで数量限定発売されます。同社のポテトチップスのフレーバーにお茶が採用されるのは珍しく、600年の節目に合わせた福岡県側の推薦を受けて実現。「厚切りにしたイモのうまさと、八女茶の香りや渋みが絶妙」(関係者)とのことです。
食べたらとまらない
「まずは袋を開けた時の八女茶の上品な香りを楽しみ、そして八女茶と塩味のハーモニーを味わってほしい」
発売に先立つ11月1日、カルビーの江原信社長は福岡県庁へ服部誠太郎知事を表敬訪問して新商品をアピール。試食した服部知事は「色がグリーンできれい。やめられない、とまらない。ビールにもワイン、日本酒にも合う」と絶賛しました。
カルビーは2022年から、九州・沖縄の素材を用いたポテトチップスの新味を「九州味自慢」シリーズとしてエリア限定で展開。コロナ禍が長引いたこともあり、「九州を元気に」との思いを込め、九州地域戦略会議による九州ロゴマークもパッケージに使用しています。
これまでに長崎や鹿児島の素材を使った「五島灘の塩味 かつお節仕立て」といった定番品や、沖縄の産品に着目した「島とうがらし味」などの数量限定品が登場。今回の「八女茶と塩味」はシリーズ5品目です。
開発者は当初“拒絶”
「お茶は難しい素材。次の新商品はお茶と聞いた時は、一瞬、拒絶というか……」
カルビーのマーケティング本部スナック1部のブランドマネジャー、藤原秀樹さん(49)は、開発当初を振り返り、苦笑いしました。
コンソメパンチに代表される料理の味付けはポテトチップス向きだそうですが、お茶は渋みもあり”表現”が難しい味。それでも、八女茶の魅力や600年の節目であることを知り、同部の萩山大介さん(33)を中心に20回以上の試作を重ねて、会心の味わいに仕上げました。
萩山さんは「開発中に、生産者の方々にも試食してもらってやりとりする中で、お茶を育てる上でのこだわりや八女茶の魅力を改めて感じた」といいます。素材がもつ本来のよさを広くPRできるよう、着色せず、塩以外の調味料もほとんど使わず、塩の加減やポテトの厚みで味のバランスを整えました。後味のよさも特徴です。
藤原さんは「香り、そしてうま味と甘み、渋みという八女茶のよさが、ジャガイモのおいしさとともに感じられる。お茶を専門とする方からもよい評価をいただいており、子どもから大人まで幅広く楽しんでもらえるのでは」と期待を寄せます。
パッケージは八女茶に合わせた鮮やかな緑色を基調にデザインしました。福岡らしさを表現しようと、久留米絣から着想を得たかすり模様をあしらい、「数量限定」の文字は博多祇園山笠のシルエットで強調しています。
スーパーやネットで
「ポテトチップス 九州味自慢 八女茶と塩味」は1袋65グラム。価格はオープンで、税込み180円前後と想定しています。九州・沖縄のスーパーやドラッグストアなど(コンビニは取り扱いなし)の店頭に並びます。
カルビーの公式オンラインショップ「カルビーマルシェ」でも販売します。