九産大生が魅力発信 柳川市の最新「うなぎ店マップ」完成!
福岡県柳川市と連携協定を結ぶ九州産業大(福岡市)の学生たちが、同市のウナギ料理店を紹介する「うなぎめしマップ」を作った。レトロ感にあふれたイラストや手書き文字を使い、各店舗の味の特徴が分かるグラフや価格帯などを載せており、4月から福岡空港や市内外の観光施設で配布が始まった。学生たちは「観光客が知りたい情報を分かりやすく伝え、柳川の魅力を広めたい」としている。
「行きたくなるように」
柳川市と同大は、柳川名物「うなぎのせいろ蒸し」をPRしようと、2009年にうなぎめしマップを作ったが、15年近くがたったことから効果的な情報発信につなげようと、全面改訂することにした。23年10月以降、市の観光動向を調べ、「柳川を初めて訪れた観光客にも分かりやすく、ウナギを食べたくなり、店舗に行ってみたくなるようなマップ」づくりを目指した。
地域共創学部などの24人の学生が4グループに分かれ、市内のウナギ料理店22店を訪れ、予約方法や対応できる言語などを聞き取った。実際に「うなぎのせいろ蒸し」を食べ、味付けを「あっさり」から「濃厚」までの5段階で評価した。
マップはA2判で、三つ折りにするとポケットに収まるサイズ。表面には店の場所や駐車場などを記した地図、各店の味付けを一覧にした「味グラフ」などを載せた。裏面では市街地と沖端エリアに分け、各店のせいろ蒸しの写真や価格帯、座席数、店のアピールポイントなどを紹介している。
イラストは柔らかい印象にするため、原色を使うのは避け、レトロ感のあるものにし、お年寄りにも見やすいよう文字や店の写真は大きくした。
ウェブサイトでも公開
作成に携わった国際文化学部4年の三好千賀さん、芸術学部4年の中園友唯さんと井口聖菜さんが3月28日に市役所を訪問。3人は「味の濃厚さは複数の学生で意見交換し、各店舗にも意見を聞いて決めた」「せいろ蒸しの写真の撮り方も工夫した」などと苦労話を披露した。中園さんは「海外からの観光客も多いので、マップはお土産として持ち帰ってほしい」と話した。
マップは5万部を作成。専用のウェブサイトでもマップを公開している。同市観光課は「旅行で訪れる前にウェブサイトで店の情報を調べ、柳川に着いたら紙のマップを活用してほしい」としている。問い合わせは同課(0944-73-8111)へ。