「は・か・た・の・しお」がイメージ一新 2代目は福岡のユニット!
記事 INDEX
- 「伯方の塩」といえば、この声
- 優しいイメージに一新
- Novembreに制作秘話を聞いた
「伯方の塩」を製造・販売する「伯方塩業」(松山市)が、新しいウェブCMを3月から公開しています。テレビCMでは力強い「は・か・た・の・しお」のサウンドロゴが耳に残りますが、今回は「2代目」を起用してイメージを一新し、おなじみのフレーズを優しい印象の曲に仕上げました。歌うのは、福岡市を拠点に活動するボーカルユニット「Novembre(ノヴァンブル)」です。2600件を超える応募の中から起用された2人に、曲に込めた思いなどを聞きました。
おなじみの声は誰?
伯方の塩といえば、男性が「は・か・た・の・しお」と威勢よく声を上げるテレビCMを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。伯方塩業によると、梅干しを漬ける4~6月と漬けものを仕込む9~11月の期間限定でテレビCMを放送しているそうです。あのサウンドロゴは、初めて流した1987年から現在まで同じ音源を使っています。
そこで気になるのは、「声の主は誰か」ということです。せっかくなので、疑問をぶつけてみました。
しかし、「不明です」という答えが返ってきました。広報担当者によると、CMを作った当時の広告会社がすでになく、社内に資料もないため「誰が声優を務めたのか特定できない」とのこと。残念です。
家庭的な「は~か~た~の~しお♪」
2代目の声優を選ぶオーディションは、近年の減塩ブームなどで食塩の使用機会が減るなか、若者にPRしようと企画されました。フレーズを録音した音声をツイッター上で募集したところ、2639件が寄せられたそうです。
Novembreの2人は、「はたらく かていの たのもしい味方 のぞいたキッチン しあわせの音色 おいしいご飯の決め手 は~か~た~の~しお♪」と、あいうえお作文にして、柔らかい曲調で表現。家庭に寄り添い、これまでとは違う優しいイメージが評価され、グランプリに輝きました。3月下旬から公開しているウェブCMでは、この歌詞が使われています。
伯方塩業の広報担当者は「母が使っていた塩を、その子どもが大人になっても使う。そんな、家庭にとって身近な商品であることをアピールできる仕上がりになっています」と話しています。今後も、新しい企画を検討しているそうです。