福岡市・赤坂の「農業と街をつなぐカフェ」が改装オープン!

改装を機に発芽玄米おむすびなどのフードメニューも充実

記事 INDEX

  • より立ち寄りやすく
  • 食のメニューが充実
  • ブランド発信に貢献

 福岡市中央区赤坂のカフェ「オーレック グリーンラボ福岡」が、8月に改装オープンしました。農業機械の製造販売を手がけるオーレックホールディングス(HD、福岡県広川町)が運営しており、利用客のニーズをふまえて座席数を3割増やし、フードメニューを拡充。「農業と街をつなぐ場」としてさらなる”にぎわい”を目指します。

より立ち寄りやすく


赤坂交差点に面したオーレック グリーンラボ福岡

 グリーンラボ福岡は2019年10月、オーレックのブランド発信拠点として九州で初めて開設。人通りの多い赤坂交差点に面したビルの1~3階に入っています。


注文コーナーを入り口付近に移設した1階

 この夏、約1か月半かけて改装し、8月22日に再オープン。より立ち寄りやすいように、1階は注文コーナーを入り口付近に移し、2階は展示用の農業機械を撤去してカウンター席を増設しました。「『ショールームのようで入りにくい』と敬遠されていた方にも気軽に訪れてほしい」としています。


席を増やした2階

 なお、3階はカフェ利用のほか、イベントスペースとしての貸し切り利用(定員30人)も従来通り受け付けています。


3階は貸し切り利用にも対応


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食のメニューが充実

 改装に伴い、メニューはフードを中心に拡充。天神地区に近く、ビジネス街でもある赤坂エリアのランチ需要に応えます。


「発芽玄米おむすびセット」

 フードは、これまでのトースト・ホットサンド類5品に加え、「発芽玄米おむすび」(単品で税込み660円、セットで990円)と「米粉ピザ」2品(各792円)を加えて計9種類に。使用する玄米や米粉は、オーレックの水田除草機により、農薬を使わない有機栽培に取り組んでいる福岡県筑後市の農家から仕入れています。


米粉ピザは2種類を用意。「枝豆&チーズ」(左)と「トマト&マッシュルーム」

 農薬不使用米を使ったお米ラテなどが人気のドリンクメニューには今回、「カフェラテ」(店内550円、持ち帰り540円)と「ソイラテ」(同)が登場しました。


ドリンクやスイーツも充実

 スイーツは、グルテンフリーやビーガン(完全菜食主義者)対応など特色ある品を、各地から仕入れて用意。当面は「本気のどら焼き」(店内509円など)や「ヴィーガンSOYドーナツ」(店内468円など)を提供します。

ブランド発信に貢献

 オーレックは2016年に「草と共に生きる」というコンセプトを掲げ、ブランド発信を強化しました。高齢化が進む農業の分野では作業の効率化が図れる農機の需要も高まり、23年度の売上高は198億円と、16年度(107億円)からほぼ倍増しています。


グリーンラボ福岡の店内でも「草と共に生きる」を掲げる

 ブランド発信拠点としてスタートしたグリーンラボ福岡は、19年秋の開業直後はコロナ禍で苦戦。しかし客足は次第に増え、「23年度は売り上げが目標に達しました」とオーレックHD取締役の関雅文さん(49)は話します。19年に約300人だったグループの従業員数は現在約450人と1.5倍に増えており、関さんは「(グリーンラボ福岡は)会社の認知度向上やリクルート(採用)にも貢献しています」と手応えを語ります。


グリーンラボ福岡の手応えを語る関さん

 また、グリーンラボ福岡では、草を原料にした「草ストロー」の普及にも努めてきました。21年9月3日の「草の日」の関連イベントを機に導入し、使用後は回収・洗浄して、ペンギンのベッドに活用してもらうため福岡市動物園に届けています。趣旨に賛同して草ストローを扱う企業の輪も広がりました。


テイクアウトは環境に配慮した紙製カップと草ストロー。漏れない

 改装を機に、「農業と街をつなぐ」取り組みがどう進化していくのか、注目されます。「素材から厳選したフードやドリンクを、ぜひ体感してほしい」と関さん。佐々木竜哉(りゅうや)店長(36)も「間口が広がったと思います。店に来たことがない方にもぜひ訪れてほしい」と呼びかけています。

店舗概要



店名 OREC green lab 福岡
所在地 福岡市中央区赤坂1-13-1
営業時間 9:00~18:00(フードは17:30ラストオーダー)
店休日 日・月曜、祝日 ※長期休みも別途あり
席数 55席(カウンター10席、テーブル45席)
備考 フードを注文するとドリンク50円引き
公式情報 webサイト

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