脱プラへ!草ストロー再利用の参画企業・団体を募集 オーレック

ペンギン舎で再利用されている草ストロー(左、福岡市動物園提供)とプロジェクトのロゴマーク

 草刈り機メーカー「オーレック」(福岡県広川町)が、使用済みの「草ストロー」を福岡市動物園のペンギン舎で再利用するプロジェクトに共同で参画する企業や団体を募集しています。「草」にかかわる企業として、草でできたストローで、環境に悪影響があるとされるプラスチック製品の廃棄を減らし、自然環境保護や資源有効活用の輪を広げることを目指します。

回収してペンギンの寝床に

 同社は企業PRを兼ねて福岡市中央区赤坂で運営しているカフェ「OREC green lab 福岡」で、プラスチック製ストローの代わりに、ベトナムの草を原料とする「草ストロー」の使用を3月から始めました。


「OREC green lab 福岡」のカフェスペース

 その再利用も図りたいと、市動物園に相談したところ、ペンギン舎の寝床に使っているヨシと草ストローの原料がよく似ていることから、動物園で役立ててもらうことに。カフェ利用者の協力により半年ほどで2000本を回収し、園に提供しました。

 プロジェクトは、カフェでの取り組みが広く報道され、「協力したい」という企業が現れたことからスタート。「多くの企業・団体と一緒に取り組むことで、脱プラへの理解がより進む」(広報担当者)と、広く"仲間"を募ることにしました。

資源循環の輪に気軽に参加


カフェで販売している草ストロー

 プロジェクトへの参加はカフェで受け付けています。取り組みに賛同する企業・団体は、1箱20本(440円)、または50本(825円)入りの草ストローを購入し、オフィスなどで利用した後、カフェに持ち寄ります。オーレックは、まず100社・団体を目標に活動の輪を広げたい考えです。


使用済みストローを回収するボックス


 市動物園では、今冬頃には繁殖に向けて、保管している草ストローを新たにペンギン舎の寝床に敷いて本格的に使い始める予定です。汚れた場合などは交換するため、まだまだ草ストローを受け入れられるといいます。

 さらに、ペンギン舎で使い終わった草ストローを堆肥(たいひ)にし、廃棄をなくすという構想も温めているそうです。同園は「資源の循環の輪をつくるためにも、提供してもらえる草ストローが増えればありがたい」としています。

 問い合わせはオーレック(0943-32-5072)へ。問い合わせフォームはこちら


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