45周年の「うまかっちゃん」 特製どんぶりでバリうまか!!

期間限定で発売されたうまかっちゃん特製どんぶり。いっそうおいしく感じられるかも

記事 INDEX

  • 九州だからこそ
  • 学生たちが考案
  • ほかにも企画!

 ハウス食品は、九州を中心に販売している即席袋麺「うまかっちゃん」が9月12日で誕生45周年となるのを記念し、特製の「どんぶり」を期間限定で発売しました。九州にこだわって制作した器への反響は大きく、販売開始から6日間で、注文が目標額の16倍超に。同社の担当者は「反響に驚いています。オール九州の特製どんぶりで、『うまかっちゃん没入体験』を楽しんでほしい」と話しています。

九州だからこそ

 「地域に根ざした取り組みの大切さを、教えてくれた商品です」。9月5日、福岡市内で開かれたどんぶりの発表会で、ハウス食品の伊藤賢治・食品事業二部長(47)は開発の経緯などを紹介した後、うまかっちゃんへの思いをそう語りました。


開発の経緯を紹介する伊藤部長

 九州で売れるラーメンがほしい――。1973年に全国販売した即席しょうゆラーメン「シャンメン」の売れ行きが九州で振るわず、その営業担当者たちの切実な声から79年9月12日に生まれたのが、うまかっちゃんです。


現在は定番を含めて5種類を展開する「うまかっちゃん」

 担当者が九州各地のラーメンを食べ歩いたり、主婦に試食してもらったり、「地域に愛される味」にこだわって開発した商品。パッケージのデザインは、福岡市地下鉄の駅シンボルマークなどを手がけた同市のグラフィックデザイナー・西島伊三雄さん(2001年に78歳で死去)に依頼しました。


45周年のロゴは、西島伊三雄さんのイラストを生かして雅幸さんが制作

 名付け親も西島さんです。長男の雅幸さん(75)によると、女性客が呼びやすいように――との思いを込め、「とてもおいしい」を表す博多弁「うまか」に、「ちゃん」を添えたそうです。

 発売以来、すべてを福岡県古賀市の工場で生産し、累計販売は約40億8000万食に上ります。シャンメンが1986年に販売終了となった一方、うまかっちゃんは今なお消費者に愛される、同社の即席麺で一番のロングセラー商品です。


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学生たちが考案


どんぶりをPRする(左から)白寒水さん、西島雅幸さん、河村さん

 45周年のどんぶり制作にあたっても、ハウス食品は地元・九州にこだわりました。デザインは、西島さんが初代校長を務めた日本デザイナー学院九州校(福岡市)の学生を対象にコンペを開き、出品者約70人の中から最優秀賞に輝いた2人の作品を採用しました。


河村さんがデザインしたどんぶり

 完成したどんぶりは、白と黄色の2種類。白色は、グラフィックデザイン科2年の河村武寿さん(19)が手がけました。福岡タワーやキャナルシティ博多といった9か所を描き、福岡の街並みやにぎわいを表現。器を通して「県外に出た人にも、福岡や家族のことを思い出してほしい」と願っています。


白寒水さんは博多祇園山笠にちなんで考案

 黄色は、イラストレーション科3年の白寒水(しらそうず)大輝(たいき)さん(21)が考案。商品パッケージのモチーフにもなっている博多祇園山笠にちなみ、縁起物の「お汐井(しおい)てぼ」などを取り入れました。「製品になったのを見て感動しました。全国で活躍できるアーティストを目指し、多くの人に愛される作品を作っていきたい」と話しました。


うまかっちゃんワールドに没入できそう

 どんぶりは、梶謙製磁社(佐賀県有田町)による有田焼で、「あえてオーソドックスな形でコンパクトに仕上げ、末永く使ってもらえるようにしました」とのこと。大人用(口径17.4センチ)は税込み6600円、子ども用(12.9センチ)は4180円。いずれもレンゲが付き、送料を含みます。


マクアケのサイトで販売

 注文は応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」で12月2日まで受け付け中。マクアケのサイトには「うまかっちゃん好きにはたまらない」「家族みんなで食べるのが楽しみ」「うまかっちゃん育ち 最高」など200を超えるコメントが寄せられています。

ほかにも企画!

 誕生45周年を記念して、ほかにも企画が用意されています。


「カルボナーラ de うまかっちゃん」(左)と「石焼うまかっちゃんガーリックライス」(提供:ヌルボン)

 焼き肉店などを展開する「ヌルボン」は福岡、佐賀、熊本の8店で、コラボメニューのフェアを開催中です。店舗により一部異なりますが、うまかっちゃんを用いて調理したガーリックライスやカルボナーラ、おつまみになる「パリパリうまかっちゃん」などを12月8日まで提供します。


パリパリうまかっちゃん(提供:ヌルボン)

 これまでに限定販売された人気フレーバーも復活します。辛子明太子の老舗「福さ屋」(福岡市)とのコラボで、今年2月に数量限定で販売した「うまかっちゃん めんたい風味とんこつ」は想定以上の人気だったため、今秋の再発売を目指しています。


2月に発売されて好評だった「めんたい風味とんこつ」

 ハウス食品の担当者は「今後50年、100年と愛されるブランドになるよう、これからも地域とともに歩み続けたい」としています。


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