福さ屋とコラボ! 明太子風味の「うまかっちゃん」が登場!

福さ屋とコラボしたうまかっちゃん「めんたい風味とんこつ」

記事 INDEX

  • 調味液を粉末スープに
  • 古賀から元気を届ける
  • 九州・山口・沖縄で!

 九州で人気の袋ラーメン「うまかっちゃん」に、辛子明太子の老舗「福さ屋」(福岡市)とコラボした商品「めんたい風味とんこつ」が登場しました。明太子の調味液を使用しており、まろやかな豚骨スープに隠れたピリリとくる辛さが癖になりそうです。

調味液を粉末スープに


福さ屋の「辛子めんたい」と調味液(右奥)


 「おいしさがぎゅっと凝縮されています」。発売を前に行われた合同発表会で、うまかっちゃんを製造するハウス食品の塗井明人・福岡支店長は自信を見せました。


 今回の商品は、普段は廃棄している明太子の漬け込み液の一部をフリーズドライにし、豚骨と合わせた粉末スープを作りました。


調味液はフリーズドライによって粉末状に


 辛子明太子は各メーカーが独自の調味液を用いており、それぞれ味が異なります。福さ屋の調味液は、唐辛子のほかに、イワシを使った魚醤(ぎょしょう)が隠し味になり、キレのある辛みの中に甘みとうまみを感じられるのが特徴といいます。


福さ屋の辛子明太子について説明する佐々木副社長


 福さ屋の佐々木洋子副社長は、豚骨とコラボしたスープの味に納得した様子で「辛子めんたいの辛みがとてもマッチしています」と話していました。


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古賀から元気を届ける

 「九州いうたら、うまかっちゃん!」のフレーズで長く親しまれている即席とんこつラーメンは、福岡県古賀市にあるハウス食品の工場で製造されています。


ご当地袋めんの草分け的存在。今回は辛子明太子を意識して少し赤みがかったパッケージに


 ご当地袋めんの草分けとして1979年に発売され、2024年9月で45周年を迎えます。同社は商品を育ててくれたファンに恩返しをしようと、九州ゆかりの企業とコラボする企画「九州を元気にするプロジェクト」を21年にスタートさせました。


プロジェクトをPRする塗井支店長(左から2人目)と佐々木副社長(同3人目)


 今回はその第2弾。工場が立地する古賀市から21年秋、コロナ禍による土産需要減少の影響を受けていた福さ屋を紹介されたそうです。さっそく両社による話し合いの場が設けられ、明太子製造後に廃棄する調味液を有効利用する方向が定まりました。


九州・山口・沖縄で!

 その調味液には、熟成されたタラコの味や塩分も染み出ています。おいしいのは間違いないのですが、粉末スープの開発では味のバランスに苦労したといいます。


麺をゆで、粉末スープを加える様子。スープにはタラコのうま味なども含まれる


 豚骨スープのまろやかさと、調味液の辛みやうまみがちょうどよく両立する配合を探るため、何度も試作を繰り返したとのこと。試食を重ねて味をととのえ、双方の長所を感じられるスープの完成に至ったそうです。


「めんたい風味とんこつ」の少し赤みがかったスープ


 完成した「めんたい風味とんこつ」の希望小売価格は1パック5個入りで680円(税抜き)です。2月1日からは古賀市のふるさと納税の返礼品としても登場し、5日から九州や山口、沖縄のスーパーなどで120万食限定で販売しています。


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