水炊きの魅力を発信! 「博多華味鳥 中洲本店」が改装オープン

ランチ限定の「水たき明太御膳」
記事 INDEX
- 6億円をかけて刷新
- 新たにランチを提供
- ブランドの象徴へ!
福岡市博多区の水炊き料亭「博多華味鳥 中洲本店」が10月10日、改装オープンしました。新たに高価格帯のコースを用意したほか、ランチの提供を始めるなどメニューも充実。店を運営するトリゼンダイニング(福岡市)は「福岡で育まれた水炊きのおいしさをもっと広めたい」としています。
6億円をかけて刷新
同社を含むトリゼングループは、1988年にブランド鶏「華味鳥」を発売。1日あたり約3万5000羽を処理して、スーパーなどに卸すほか、国内外の水炊き店など計31店で提供しています。
中洲本店は1997年開業。年商3億円と好調でしたが、老朽化のため建て替えることになり、2024年5月にいったん閉店。当初は約4億円を投じて4階建てにする計画でしたが、コロナ禍後の訪日客や観光客の回復ぶりから「多くの来客が見込める」とみて、6階建てに変更。投資額も1.5倍の約6億円となりました。
新店舗は1~5階に180席を配置。6階は、着物を身に着ける接客スタッフらのために、従業員用としています。
新たにランチを提供
改装開業に合わせて、華味鳥の店舗で初となる1万円以上のコース料理「紅孔雀(くじゃく)コース」(4人以上、3日前までに要予約)を新設。旬の食材で特別な品を提供するそうです。
また、コンサートなどのために福岡を訪れる人たちのニーズを見込み、ランチ営業を始めることにしました。ディナータイムのメニューに加えて、ランチ限定で「水たき明太御膳」(税込み2480円)を用意。博多ご当地グルメの水炊きと、明太子を一度に味わえるとあって、観光客に喜ばれそうです。
一方、17時以降のディナータイムは10%のサービス料を導入。「接客力を高め、高付加価値の体験を提供したい」としています。
ブランドの象徴へ!
「おもてなし」を磨くため、従業員も改めて料理の提供に関する研修・検定を受け、所作を再確認して新装開店に臨んだそうです。
博多華味鳥の店舗は、店長として「女将(おかみ)」を置いているのも特徴。中洲本店の女将を務める松田美香さんは「テーブルごとに担当スタッフが付き、特別な時間が味わえる空間です。ちょっとしたご褒美などにも、訪れたくなる店でありたい」と話します。
店舗内は、左官職人が手仕上げした壁など意匠にもこだわりが感じられます。トリゼンダイニング会長兼社長の河津善博さんは、生まれ変わった本店が、グループで約2000人を数える従業員にとって会社への誇りをもてる“象徴”となることにも期待を寄せます。
ちなみに、河津さんが子どもの頃、福岡市博多区吉塚の自宅で母親が水炊き店を営んでいたのが、今の女将制度につながっているとのこと。「博多の料理人たちがこれまで育ててくれたからこそ今の水炊きがあります。これからも福岡のおいしさを、もっと多くの人たちに味わってほしい」と語ります。
◆店舗概要
店名:水たき料亭 博多華味鳥 中洲本店
所在地:福岡市博多区中洲5-4-24 トリゼンビル
TEL:092-263-0322
席数:180席(個室あり)
店舗面積:約570平方メートル(1~5階)
営業時間:
昼の部/11:30〜15:00
夜の部/17:00〜23:00(日曜・祝日は22:00まで)
※ラストオーダーは閉店1時間前
店休日:年末年始
▶公式ホームページ