イノシシ大捕物が鳥獣戯画 県警は暴走族ポスターで話題【SNS福岡2020前編】
記事 INDEX
- 警官とイノシシの鳥獣戯画
- 天神のサル騒動も
- 福岡県警が攻めたポスター
世界が新型コロナウイルスと対峙した2020年もあとわずか。「3密」「ステイホーム」「withコロナ」など、毎日のように生まれる新語がメディアを飛び交った1年でもありました。そんな中、編集部は「コロナじゃない」福岡発の四つのニュースに注目しました。今年、SNSをにぎわせた福岡の話題を前後編に分けて振り返ります。
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自転車で大濠公園へダッシュ!
5日午前6時5分ごろ、福岡市中央区の #大濠公園 付近で福岡県警機動隊員が1頭の #イノシシ を発見。警察官らが追いかけ一度は捕獲しましたがイノシシは逃走。隣接する #舞鶴公園 に逃げ込み、さらに市中心部で逃げ続けたが正午前に捕獲されました。
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) August 5, 2020
「大捕物」を写真特集で→https://t.co/lTOI3FdDn3 pic.twitter.com/sY759uSye3
8月5日、イノシシを追いかける警察官の写真がツイッターで拡散しました。
撮影したのは毎日新聞社の須賀川理カメラマン。白昼の大濠公園(福岡市中央区)で、警察官に追われるイノシシを絶妙のタイミングで捉えた1枚は国宝「鳥獣人物戯画」のワンシーンのようだと話題になり、瞬く間に広がりました。
5日午前6時5分ごろ、福岡市中央区の #大濠公園 付近で警備中の福岡県警機動隊員が1頭の #イノシシ を発見。警察官らが追いかけ捕獲しようとしたが失敗しました。イノシシは隣接する #舞鶴公園 に逃げ込み、市中心部で逃走を続けたが正午前に捕獲されました。
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) August 5, 2020
写真特集で→https://t.co/lTOI3EW2vv pic.twitter.com/q2bIws79bx
毎日新聞福岡本部で須賀川さんに話を聞きました。須賀川さんはこの日、自宅でイノシシ出没の電話を受け、あわてて着替えて自転車で大濠公園へ。公園で報道陣の"群れ"を見つけ、その先にいたイノシシにカメラを向けました。
「写真が注目されるのはカメラマンとして素直にうれしいですが、今回の反響には驚いています」。予想以上の反響に戸惑いもあったそうです。
天神にサルが出たときも
須賀川さんは1998年に毎日新聞社入社。東京や北海道などを経て、2019年から福岡本部に勤務しています。
記憶に新しい12月3日、今度は福岡市最大の繁華街・天神にサルが出没。3日間にわたる大捕物となった現場にも出動しました。「社内にいたんですが、『おまえの出番じゃないの』みたいなプレッシャーを感じまして」と苦笑いします。
コロナ禍、読者に伝えたいこと
毎日新聞きっての動物カメラマンと称されるようになった須賀川さんが、動物写真に興味を持ったのは北海道に勤務していた頃。ヒグマやオオワシなどを撮影するうち、野生動物にひかれたそう。
そのほかでは、東日本大震災や熊本地震、種子島でのロケットの打ち上げ、スポーツなど数々の現場を経験。「今年はプロ野球の日本シリーズ第5戦があればドームに行く予定でした」
三菱重工業は、宇宙航空研究開発機構(#JAXA)の無人補給機「#こうのとり」9号機を載せた #H2B ロケットを鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げました。写真特集でhttps://t.co/BwcjsAuzWt pic.twitter.com/UVxRSqlv8I
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) May 20, 2020
今は現場に赴くより、現場に指示を出す「デスク」の仕事が中心で、写真部員たちが撮った写真をより多くの読者に届けるのが役目だそう。
「新型コロナや7月の九州豪雨災害など、社会的なニュースをどうしたら多くの読者に伝えられるだろうか、考え続けた1年でもありました」