イノシシ大捕物が鳥獣戯画 県警は暴走族ポスターで話題【SNS福岡2020前編】

 イノシシを追ったりサルを捕まえたり、2020年は福岡県警にとって、動物の"逮捕"も話題になった1年でした。それだけではありません。福岡県警もSNSをざわつかせました。


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「人生という道に迷っている」

 福岡県警が新たにつくった「暴走族等根絶ポスター」は、「人生という道に迷っている」「大勢だと音出すくせに1台だとおとなしい」など、暴走族に手厳しいメッセージが話題になりました。


暴走族等根絶ポスター(提供:福岡県警)


 県警によると、福岡県内の暴走族はピーク時より大幅に減っているものの、2019年末現在で5団体の約370人を把握しています。道路交通法違反(共同危険行為)での検挙数は13件74人で全国ワーストでした。

 ポスターを制作した悪質・危険運転対策室の山本幸室長は「暴走族は暴力団員の供給源になりやすい。そのため、暴走族にさせないことが重要です」と説明します。

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「暴走族=かっこわるい」のメッセージ

 令和の時代、ポスターに描かれたような特攻服に身を包んだ暴走族は「絶滅危惧種」。暴走族もSNSを通じて集まり、暴走行為におよぶSNS世代です。彼らにメッセージを届けようと、ネットの拡散を狙ったのが今回のポスターでした。

 ポスターの画像は狙い通り拡散し、多くの若者の目に留まりました。山本室長は「予想以上の反響でしたが、目的は暴走族の根絶です。迷惑行為、暴走行為は絶対に許さないという福岡県警のメッセージを受け取ってほしい」と話しています。


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