眼前の風景が絵画のよう 磯崎新さんが設計した北九州市立美術館の「美」

 青空に浮かぶ雲。その下に広がる市街地――。北九州市立美術館(戸畑区)の出入り口からの風景は、それ自体が絵画のようだ。多くの来館者が感嘆し、たたずんで見つめるという。


 市立美術館は上部に突き出た二つの直方体が特徴で、「丘の上の双眼鏡」とも呼ばれる。大分県出身の建築家・磯崎新さんが設計し、1974年に完成。磯崎さんが2019年に「建築界のノーベル賞」と言われる米プリツカー賞を受け、改めて注目された。


 「この光景は双眼鏡で見るイメージが似つかわしい」。そんな思いで磯崎さんは設計したのだろうか。絶景を前に、想像を巡らせた。



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