幾何学模様の街並み、薫る大正ロマン 展望室から見えた門司港レトロの魅力

幾何学模様を描く大連友好記念館の屋根

 地上103メートルから関門海峡を一望でき、日本夜景遺産にも選ばれた北九州市門司区の門司港レトロ展望室。窓から下をのぞくと、大連友好記念館の屋根や街並みが幾何学模様を描いているように見えた。


門司港レトロ展望室からの眺望

 大連友好記念館は1994年、北九州市と中国・大連市の友好都市締結15周年を記念して建設された。ロシア帝国が1902年に大連に建築した東清鉄道汽船事務所を複製した。


夕日に浮かぶ大連友好記念館のシルエット

 事務所の設計図が残っていなかったため現地に調査団を送り、パーツの一つひとつを実測して内部まで忠実に再現したという。


水溜まりに映るレンガ造りの壁


 記念館の先に見えたのは、重厚なレンガ造りの旧門司税関。窓越しの眺望は、額縁に入ったアートのようだ。


窓越しに見える旧門司税関


 大正ロマンの情緒が漂う港町の魅力あるスポットを、また一つ見つけた気がした。


ライトアップされた旧門司税関(左)と大連友好記念館



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