市民生活お役立ちサイト!福岡市が「ふくおかサポート」開設
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記事 INDEX
- マイナカードの登録で
- 簡易登録なら一部利用
- 「知らずに損」なくす
福岡市は、市民それぞれのニーズに合った情報を提供する公式ポータルサイト「ふくおかサポート」を開設しました。登録すると、一人ひとりの属性などに応じて必要なお知らせが届くほか、図書館のカードがスマートフォンで利用できる機能も盛り込み、市民の利便性向上に役立てていく考えです。
マイナカードの登録で
ふくおかサポートは3月29日に開設。登録は、マイナンバーカードを読み込む方法と、入力内容をメールアドレスや居住地の郵便番号などにとどめる「簡易登録」の二通りがあります。マイナカード登録まで行うと、五つのサービスを利用できます。
①個人情報に基づくプッシュ型通知
一つは、個人情報に基づく、市の制度のプッシュ型通知サービスです。案内するのは次の7項目で、年齢によって無料で健診が受けられることなどを通知します。無料通信アプリ「LINE」やメールでも情報を受け取れます。
【子育て・教育】
・就学援助
・第3子優遇事業
【健康・医療・福祉】
・高齢者乗車券
・がん検診
・よかドック
・特定保健指導
・歯科節目健診
②図書館デジタル貸出カード
「図書館デジタル貸出カード」のサービスも。従来のプラスチックのカードを持ち歩かなくても、スマホで画面を表示すれば、本を借りるなどの図書館サービスを利用できます。初めて図書館を利用する人は、このサイトで登録すれば、図書館での手続きは不要になります。
③デジタル身分証
さらにデジタル身分証として、免許証などの代わりに提示できます。福岡市動植物園など8施設で示すと、「65歳以上は無料」などの適用を受けられます。
簡易登録なら一部利用
このほか、二つのサービスは、簡易登録のみでも利用できます。
④各自が選ぶジャンルに沿ったお知らせ
あらかじめ選択した「子育て・教育」や「区お知らせ」といったジャンルで、最新のトピックなどを「おすすめ情報」として一覧で見ることができます。
⑤区役所窓口の混雑状況
また、区役所窓口の混雑状況を画像で提供。混み具合を確認して、窓口に赴くタイミングを判断する参考にしてもらうほか、オンライン手続きの利用を促す狙いもあります。なお、画像は人物が特定できないように処理を施しています。
「知らずに損」なくす
福岡市はLINEの公式アカウントでも、各自が選んだ分野の情報を受け取ったり、行政手続きを調べたりできるようにしています。これに対し、ふくおかサポートはマイナカード登録を通じて、それぞれの属性に合ったプッシュ型通知を重視していることが特徴です。
市DX戦略部データ活用推進課の成本純課長は「住民側が必要な情報を自ら調べるといった従来の『申請主義』の仕組みとは異なる、行政が自動的に一人ひとりに合った情報を届ける『プッシュ型』のサービスを提供したい」と話します
所定の年齢なら無料で健診を受けられることなど、行政の制度の中には「知っている人が得をする」ものがあります。成本課長は「市民の方々が『知らずに損をする』ようなことをなくしたい。今後も利便性向上に向けて、提供できる情報を増やすなどサービス拡充を進めます」と、活用を呼びかけています。