さらに便利に!新生活の頼れる”相棒” 福岡市の公式LINE

記事 INDEX

  • まずは登録と受信設定から
  • チャット機能で聞いてみる
  • 幅広く支持されるツールに

 転勤や進学などで福岡市に引っ越してきたら、無料通信アプリ「LINE」の市公式アカウントに登録してはいかがでしょうか。気象・防災情報などの配信を受けられ、ごみの出し方から税に関する証明書の取得方法まで、新生活の様々な「どうすれば?」にチャット形式で答えてくれます。引っ越し手続きの予約もLINEで行えるようになり、担当者は「改良で機能も増えています。多くの人に使ってほしい」と話します。

まずは登録と受信設定から


「アプリで身近な情報を得られ、各種手続きもできます」と深澤課長

 「様々な情報を日々発信するので、自分に必要なものが届くように設定してほしいです」と市広報課の深澤宏子課長。まずは登録から。スマートフォンのLINEアプリでアカウント名「福岡市(@fukuokacity)」を検索し、「友だち」に追加します。

 続いて受信設定。市のLINEアカウントを開いて「受信情報」をタッチし、「防災・気象情報」「子育て」「学校」「消防(火災・救急)」など10のカテゴリーから、届けてほしい情報を選んで設定していきます。


公式アカウントを開き、スマホの画面右下に表示される「受信情報」をタッチ

 このうち「防災・気象情報」は、発令されている避難情報や気象警報、地震情報などから受け取りたいものを選べます。災害発生時に、プッシュ通知で知らせてくれる機能もあるので、チェックしておきたい設定です。

 PM2.5予測や黄砂情報、天気予報なども入手できます。深澤課長は「洗濯物を干すときなど日常生活の役に立つお知らせもありますよ」と話します。


受信設定の画面(左)。「防災・気象情報」のカテゴリーではエリアなどを設定できる

 「防犯・交通安全」のカテゴリーでは福岡県警から不審者情報が届き、「学校」では市立学校の休校の通知のほか、給食の献立も分かるように。一人暮らしや子どもがいる世帯など、家庭環境に応じて受け取る情報を取捨選択できるのが特長です。


ある日の小学校の給食の献立。アレルギーに注意したい家庭にはありがたい


 深澤課長が薦めるのは、消防車の出動状況などを知らせる「消防(火災・救急)」のカテゴリーです。市消防局がメールで独自に配信していましたが、LINEで地図アプリと連動して情報を提供できるようになりました。

 複数の地域を登録可能で、自宅以外にも職場や子どもの学校、両親が暮らすエリアを設定するといった使い方もできます。深澤課長は「安心につながる情報として活用してほしい」と呼びかけます。


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チャット機能で聞いてみる

 福岡市のLINEは、「生活情報」のメニューから、ごみの出し方や分別方法、役所の手続きに必要な書類などをチャット形式で調べることができます。メニューが新設されたり、メニューごとの機能が増えたりしています。


画面左下に表示される「生活情報」をタッチすると「ごみ・リサイクル」などのメニューが開ける

ごみ出し

 ごみの出し方で迷ったときは、捨てたいものの名称を書き込むと、LINEが自動で応答します。

 例えば「スプレー缶」と入力すると「燃えないごみ」と表示され、「必ず中身を使い切って。穴あけは不要です」といった注意点も添えられます。カーテンは「燃えるごみ」、ブラインドは「金属製なら燃えない、木・プラスチック製は燃える。袋に入らなかったり、重さで破けたりするものは粗大ごみ」と細かく教えてくれます。


チャット機能を使ってごみの出し方を確認できる

 「ほこり」と打つと「埃なら燃えるごみ 誇りなら捨てないで」――といったユニークな回答も用意されています。


そっと寄り添ってくれるような回答も


 粗大ごみ収集もLINEで申し込め、ごみの出し忘れを防ぐ通知機能が追加されるなど進化が続いています。

引っ越し

 春先に利用が多い「引っ越し」は、チャット上で転入か転出か、子どもの状況などを答えると、転出入届やマイナンバーカードの住所変更、保険の手続きなどを案内してくれます。オンラインサービスもLINEから申し込めるように。氏名や住所などをあらかじめ登録するため、窓口での書類記入を省略でき、待ち時間を短縮できます。


必要な書類を案内したり、オンライン予約に対応したり

 ほかに「子育て」「イベント・お出かけ」「証明書 マイナンバーカード」といったメニューで、チャット機能などを使って知りたいことを調べられます。「税金」のメニューも新設され、固定資産税の制度を確認したり、納付方法や証明書の取得方法、オンライン手続きなどについて確認したりできるようになりました。

合わせて読みたい
ごみ出しルールは?休日医療は? 新生活の「困った…」はLINEで解決!

幅広く支持されるツールに

 福岡市がLINEを導入したのは2012年ですが、当初は発信した情報が登録者に一律に届くものでした。このため、居住地域や子どもの年齢の違いなど、市民一人ひとりのニーズに応える仕組みづくりが課題だったそうです。

 生活情報の本格的な配信を始めたのは17年4月。LINEの運営会社などと実証実験を行い、「防災」などの項目で利用者が情報を選択して自動受信できるようにしました。するとサービス開始から2日間で登録者数が10万人を超え、18年8月に100万人に到達しました。


LINEの設定や調整などを行う市の職員ら

 23年3月時点の登録者は184万人を数え、福岡市の人口163万人(3月1日現在)を上回る数の人がLINEのサービスを利用していることになります。「『友だち』になれば、日々のくらしがもっと便利になりますよ」と深澤課長は話しています。


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