食べ物、自然、まだまだあります! タウン誌編集長に福岡の魅力を聞いた
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記事 INDEX
- 福岡はブラックホール!?
- 元気を先導する福岡市
- 移住で注目の北九州市
住みたい街のランキングで、つねに上位に入る福岡。新鮮でおいしい食べ物、関東・関西圏より安い家賃、コンパクトにまとまった都市機能、すぐそばに広がる自然——。福岡を訪れて魅力にはまり、離れたくなくなる現象は「福岡ブラックホール」として、テレビ番組で紹介されるほどです。就職や転勤、進学などで、新しい生活が始まる季節。"素顔"の福岡がもつ魅力、快適に暮らすための情報をお届けします。
<福岡の人気を示す調査>
「ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査2020」(東急住宅リース)
・住みやすいと思った都道府県⇒2位「福岡県」
・食べ物がおいしいと思った都道府県⇒2位「福岡県」
「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019〈全国版〉」(大東建託)
・総合⇒1位「福岡市中央区」
「全国住みたい街ランキング 2019年版」(生活ガイド.com)
・全国ランキング⇒5位「福岡市」
二つの政令指定都市
福岡県の人口は513万1305人(2019年1月1日現在)で、東京都の約4割、大阪府の約6割の水準です。面積は4987平方キロ・メートルで、全国29位。県内には、福岡市と北九州市の二つの政令指定都市があります。二つ以上の政令指定都市を持つのは神奈川、静岡、大阪、福岡の4府県だけ。地場企業のほかに、大企業の多くが支店を置いている九州経済の中心です。
「シティ情報ふくおか」編集長に聞く
博多駅、福岡空港、博多港がある福岡市には、ヒト・モノ・情報が集まってきます。福岡市は、福岡県の成長を先導する特別な存在で、転勤族にも人気の高い街です。タウン情報誌「シティ情報ふくおか」に20年以上携わっている小宮のりこ編集長に福岡の魅力を聞きました。
――福岡の一番の魅力は?
やはり「食」ですね。九州のおいしい物が集まっているうえに安い。東京から来た人を案内すると、だいたい驚かれます。「野菜の味が濃い」「焼酎が安い」のほか、「サバを生で食べられるのはすごい」といった声もよく聞きます。
――「食」以外ではどうでしょう?
九州各県へのアクセスが非常に良いです。熊本や佐賀、大分など隣県の温泉地や観光スポットにも車や電車ですぐに行けます。余談ですが、福岡ではチケットの前売り券があまり売れず、当日券がよく売れるという通説があります。週末にふらっと遊びに行ける環境が整っているから、前もって予定を立てる人が少ないのかなと思っています。「食」にも通じるのですが、九州各県の良さが福岡の魅力を高めていると言えるのでは。
――街の特徴は?
生活に必要なものがコンパクトに集まっている点ですね。JR博多駅から福岡空港まで地下鉄で5分ですし、自転車さえあればどこにでも行け、生活に不便することはありません。海も山も近く、自然が豊か。夫の転勤で福岡に移り住み、奥さんが「離れたくない」と言い出す家庭もあるそうです。さらに、福岡市中心部も再開発で大きく変わろうとしています。元気な街という印象は強く、まだまだ進化しそうです。
福岡都市圏は人口増加中
県庁所在地の福岡市は人口増加が続いています。住民基本台帳に基づく調査では、2019年1月1日現在で154万923人と前年比1万1883人増えました。また、2015年の国勢調査では5年間の人口増加率が5.12%と、全国20の政令指定都市で1位でした。その影響は周辺にも波及し、近隣市町の人口も増えています。
「新しい楽しみをぜひ見つけて」
――福岡の人は「いろんな文化を受け入れるのに抵抗がない」と聞いたことがあります。
その通りだと思います。昔から福岡市内には、大陸から渡ってきた人たちの町があったり、博多に商人がたくさんいたりと、いろいろな文化を受け入れる土壌があると思います。今でも例えば、ライバルである同業他社の人同士でも一体感があり、横のつながりが強いと感じます。それも「商人気質」なのかもしれません。
――近頃、福岡のローカル番組で東京の芸能人を目にすることが増えました。
最近よく見かけますね。東京の芸能人も福岡を好きになってくれたようで、福岡に行く口実が欲しくて「番組を作ってくれ」と在福テレビ局が逆オファーを受けることもあるようですよ。福岡の魅力が芸能界にも浸透してきたのかもしれません(笑)
<東京の芸能人が出演するローカル番組>
九州朝日放送(KBC)
「ロンプク☆淳」
「千原ジュニアと九州で人気番組を創る番組」
福岡放送(FBS)
「福岡人志、 松本×黒瀬アドリブドライブ」
「福岡すっぴんツアー!」
など
――福岡で生活を始める人へメッセージを。
せっかくなので、福岡の街を思い切り楽しんでほしい。家と会社の往復だけではもったいない。夜はおいしいグルメを楽しんで、休日はいろんな所に出かけてほしいですね。隣県とのアクセスもいいので、必ず楽しめると思います。新しい楽しみを、ぜひ見つけてください。
北九州は移住で人気上昇中!
工業地帯として発展した北九州市は、環境重視のまちづくりを進め、最近では移住先としても注目を集めています。月刊誌「田舎暮らしの本」(宝島社)による「2020年版『住みたい田舎』ベストランキング」の「大きなまちランキング」では、<子育て世代が住みたい田舎部門>で2位、<シニア世代が住みたい田舎部門>で3位、<若者世代が住みたい田舎部門>でも5位に入りました。
人口減少が続いた北九州市では、条件を満たす転入者に補助金を出したり、1~3週間の「お試し居住」ができる施設を整備したりと、定住促進政策を次々に打ち出してきました。北九州市の担当者は「都会の利便性と豊かな自然の双方を楽しめる魅力的な都市です。公共交通機関も発達していて、若者からシニア層まで楽しめます」と㏚しています。