九州電力は7月14日、洋菓子などに使われるバニラの生産に成功したと発表した。バニラは国内消費のほぼ全量を輸入品が占めていることから、国産を安定的に流通させることで新たな収益源にする狙いだ。2027年度以降、洋菓子店などへの試験販売を計画している。
国内消費、ほぼ輸入
バニラは主に熱帯で育つラン科のつる性植物で、アフリカの島国マダガスカルなどが産地として知られる。九電によると、天然バニラは香辛料の中でサフランに次いで世界で2番目に高価とされ、日本は9割以上を輸入に頼っている。財務省の貿易統計では25年の輸入価格は1キロ・グラム当たり約1万4000円に上った。
九電は24年度から福岡県内のビニールハウスで試験栽培を始め、自動環境制御や人工授粉装置などを導入して、生産性の向上や品質の安定を図ってきた。バニラの安定生産は難しいとされる中、25年12月~26年1月に少量を収穫していた。ブランド名は「キャロル・バニラ」で計画しており、試験販売などで商用化に向けた検証を進めるとしている。
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