来年度から発行が始まる新しい3種類の「紙幣」が5月22日、福岡市・天神の日本銀行福岡支店で報道陣に披露されました。一般の団体や個人も、支店見学と合わせて閲覧が可能で、23日から予約の受け付けを始めます。生まれ変わる新しい「お札」に一足早く、会いに行けます。
お札の正式名称は「日本銀行券」といいます。デザインの変更は2004年以来、20年ぶり。中でも、1万円札の肖像画が変わるのは、1984年に聖徳太子から福沢諭吉になって以来、40年ぶりです。
新たな1万円札の肖像画は、「日本の資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一になります。5000円は女子教育に力を入れた津田塾大学創設者の津田梅子、1000円札は熊本県小国町出身で、破傷風の血清療法を確立した細菌学者の北里柴三郎です。
慣れ親しんだ紙幣デザインを変えるのは、新たな印刷技術などを導入して、偽造を難しくするためです。新しいお札では、インクを高く盛り上げて、触るとざらざらする凹凸のある印刷のほか、高精細の透かしなどが入っています。また、金額の数字の大きさを大型化して、見やすくなります。
閲覧は、日本銀行福岡支店の店内見学の中で行われます。要予約で、団体は小学5年生以上の10~30人で、個人も小学5年生以上で中学生以下は保護者らの引率が必要です。
申し込み・問い合わせは、日本銀行福岡支店営業課広報担当(092-725-5518)へ。