国の重要無形文化財「久留米絣(かすり)」の魅力を伝える「第31回広川かすり祭」が9月9、10日、福岡県広川町日吉の広川町産業展示会館で開かれる。
町観光協会などでつくる実行委員会が主催。久留米絣の洋服や小物の販売のほか、絣一反(12メートル)を巻く速さを競う「かすりんピック」や、町の特産品の重さを当てるクイズなどがある。久留米絣の着物の着付け体験(1日先着10人、1人500円)や、「括(くく)り」と呼ばれる絣の柄模様を生み出す伝統的な技術の実演と体験会も予定されている。
被災の工房を元気に
町内には、久留米絣の工房が各地にあるが、7月の記録的大雨で一部の工房が被災したという。氷室健太郎町長は9月4日の定例記者会見で、「町が元気になるためにも大事なイベント。ぜひ多くの人に来てほしい」と呼びかけた。
イベントは午前9時~午後5時(10日は午後4時まで)。問い合わせは町観光協会(0943-32-5555)へ。