福岡城跡の天守閣整備 福岡商議所が市民アンケを実施へ

 福岡商工会議所の谷川浩道会頭(西日本シティ銀行会長)は6月28日、定例記者会見を開き、提言に向けた議論を進めている福岡市中央区の国史跡「福岡城跡」への天守閣の整備について、市民アンケートを実施する考えを示した。公開討論会の開催も検討しており、広く市民の意見を募る方針だ。


会見する谷川会頭


 福岡城には天守台の石垣が現存しているが、天守閣については設計図や絵図など、存在を直接的に示す史料が見つかっていない。


 一方、福商では福岡城跡の活用が進んでいないとして、今年3月に「福岡城天守の復元的整備を考える懇談会」を設置。専門家らが、研究資料などを検討しながら、整備に向けた議論を進めており、秋頃までに提言をまとめる方針だ。

 具体的なアンケートの対象や時期を検討中で、谷川会頭は「仮に整備する方向で意見をまとめたとしても、市民に納得してもらうことが必須。資料を広く公開した上で、多数の意見をもらいたい」と説明した。


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