北九州市営バス、4月から増便へ 運転士の確保にめど 

 運転士不足への対応で減便していた北九州市営バスが、4月に増便することが分かった。同市の武内和久市長が、3月3日の市議会一般質問で明らかにした。

 市営バスは2024年9月に平日の運行本数の9%にあたる64便を減便。市交通局によると、現行の便数でも161人の運転士が必要だが、14人不足している。今年度になって初任給を引き上げたり、賞与をほぼ倍増したりする処遇改善を行うなどしてきたところ、24人の応募があり、新年度は運転士の確保に一定のめどが立ったという。

 4月からは、減便した路線のうちJR折尾駅(八幡西区)―学術研究都市(若松区)など利用者が多い路線で1日あたり計12便を増便。また、企業進出が続く響灘地区(同区)で試験運行として、昼間に同14便を新設する。一般質問の答弁で武内市長は「市営バス事業の経営の安定化、V字回復を目指す」と語った。


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