福岡県飯塚市の夏の風物詩「市民祭 飯塚山笠」で、例年7月15日に行ってきた最大の見せ場「追い山」が、2025年は観客が集まりやすい日曜の同20日に変更された。飯塚山笠振興会が発表した。
観客が集まりやすい日曜に
1日に日若神社で行われる「お汐井取(しおいと)り」で幕を開ける。6日はカホテラスで子ども山笠教室やステージイベントを行う「わっしょい祭」を予定し、16、18日は五つの流の舁(か)き山がそれぞれの地区を回る「流舁き」を実施。市中心部の2.3キロを駆け抜ける「追い山」は20日午後5時50分、曩祖(のうそ)八幡宮下をスタートする。
飯塚山笠は江戸時代に疫病退散を願って始まったとされ、同八幡宮で受け継がれてきた。炭鉱の閉山に伴う舁き手不足を受けて一時中断したが、1971年に市民祭として復活した。
振興会が6月11日に開いた記者会見で、平田信隆事務局長は追い山の日程変更について、「少しでも多くの観客に来ていただきたい。来年以降も続けたいと思っており、今年の様子を各流に聞きたい」と話した。
また、各流では舁き手を募集している。問い合わせは振興会(0948-23-0404)へ。