発達障害のある妹が描く絵に、姉が文章を添える北九州市の双子のアートユニット「プティパ」が門司港の風景を表現した作品が、白石書店(本店・北九州市八幡西区)のブックカバーに期間限定で採用されている。北九州ゆかりの作家、町田そのこさんの本の購入者にプレゼントされるもので、2人は「絵を通して門司港エリアの魅力を再確認してもらい、北九州を盛り上げたい」と話す。
町田そのこさんの本購入でプレゼント
「プティパ」は、妹の井上愛さんが北九州ならではの風景を温かみのあるタッチで描き、姉の井上優さんが絵から感じたことを言葉で表現している。2019年から地元の八幡西区を拠点に活動を始め、昨年冬には白石書店で個展を開催していた。
読書好きの優さんは、門司港のコンビニを舞台にした町田さんの心温まる人気小説シリーズ「コンビニ兄弟」を読み、愛さんの絵との親和性を感じていた。コミュニケーションが苦手といった特性に苦しんできた愛さんが初めて絵を展示したのも門司港で、現在の活動のスタートになったゆかりの場所でもある。
ドラマ化きっかけ「地元盛り上げたい」
小説がNHKでドラマ化(4月28日に初回放送予定)されることを受け、優さんは白石書店の白石隆貴専務に「何か連携できないか」と相談。白石さんは「プティパと一緒に町田さんを応援し、地元も盛り上げたい」と応じ、特典を企画した。
愛さんは今回のため、JR門司港駅のホームを描き下ろした。「他の駅にはない懐かしさを感じる」と魅力を語り、天井などを精巧に表現している。本店でブックカバーを手にした八幡西区の主婦は「絵を見ていると門司港に行きたくなった。県外に住む娘にも見せたい」と喜んだ。
ブックカバーは文庫本サイズで、門司港駅や関門海峡を描いた3種類。3冊以上購入するとポストカード、5冊以上は描き下ろし作品に町田さんのメッセージとサインが入ったポストカードがもらえる。本店とゆめタウン遠賀店(遠賀町)で実施しており、特典がなくなり次第終了。問い合わせは本店(093-601-2200)へ。







