【大分】新作映画「春に散る」 大分市がロケ地ガイド作製
大分県の豊後高田市出身で、映画「ラーゲリより愛を込めて」などを手がけた瀬々敬久監督の新作映画「春に散る」が、8月25日から全国公開される。劇中では主人公の故郷として大分市が描かれ、撮影も行われた。同市は撮影が行われた場所を紹介するパンフレットを駅などに設置したほか、出演者の衣装やサインなどを展示し、観光振興につなげたい考えだ。
昨年秋に市内でロケ
映画は、作家・沢木耕太郎さんの同名小説が原作。佐藤浩市さん演じる広岡仁一と、横浜流星さん演じる黒木翔吾がボクシングの世界チャンピオンを目指す姿が描かれる。
大分市が誘致し、昨年11月に市内でロケが行われ、劇中では広岡の故郷として登場する。広岡が実家に帰省する場面は同市木上で撮影され、佐藤さんと、広岡のめい・広岡佳菜子を演じる橋本環奈さんが訪れた。同市佐賀関の権現通り商店街では、佳菜子が東京へと向かう場面が撮影された。
市は、作品を通じて現地を訪れてもらおうと「ロケ地ガイド」やポスターを作製。「ロケ地ガイド」では、撮影地だけでなく、周辺にある観光スポットや大分の名物グルメなどを紹介している。JR大分駅では改札付近に巨大ポスターを掲示し、改札内に「ロケ地ガイド」のパネルを設置している。
サインや衣装を展示
大分市美術館では、2階のエントランスホールに特設コーナーを設けている。瀬々監督をはじめ、佐藤さんや橋本さんら俳優陣のサインや、実際に撮影で使われた衣装などを展示している。
市おおいた魅力発信局の児玉誠吾さんは「県内外の人に映画を通じて大分の風景を知ってもらい、大分を巡ってもらいたい」と話した。
映画は、全国200以上の劇場で公開される。大分県内では、TOHOシネマズアミュプラザおおいた、TOHOシネマズ大分わさだ、T・ジョイパークプレイス大分、セントラルシネマ三光の4か所で上映される。