【大分】ホーバークラフト1隻目が国の最終検査に合格
大分県が大分空港(大分県国東市)と大分市の間で今年度中の就航を目指すホーバークラフトの国の最終船舶検査が9月7日、別府湾で行われ、合格した。近く県に船体が納入される。
県は空港へのアクセス(交通手段)改善のためにホーバー導入を決めた。大分空港と大分市・西大分地区を最短約30分で結ぶ。合格したのは、県が購入するホーバー3隻のうち1隻目の「Baien(バイエン)」で、英国の製造元から8月下旬に到着した。
7日の検査ではバイエンに大分運輸支局の船舶検査官らが乗り込み、別府湾の想定される航路を運航し、速力や旋回能力を確認した。別府湾で2009年まで就航していたホーバー航路の乗り場があった大分市西新地では海上から陸に上がり、斜路をのぼる能力を調べた。
運航は、県の公募に応じたタクシー大手「第一交通産業」(北九州市)が設立した「大分第一ホーバードライブ」が担う。同社は県からホーバーを借り受けた後、別府湾で操縦士の訓練などを始める。
県交通政策課の担当者は「空港アクセスの改善だけでなく、(旅客航路として)国内唯一になり、観光面への期待も大きい」と語った。