【宮崎】祝!吉都線110周年 都城駅周辺で10月8日に催し

 都城(宮崎県都城市)―吉松(鹿児島県湧水町)間を結ぶJR吉都線が10月8日、全線開業から110周年を迎える。当日は都城駅周辺で記念イベントが行われ、沿線の中高校生らによる吹奏楽演奏や利用促進に向けた取り組み発表などが予定されている。


高原駅の壁面には全線開業110周年を知らせる横断幕が掲げられている(高原町で)


 吉都線は都城市、高原町、小林市、えびの市、湧水町の宮崎、鹿児島両県5市町を結ぶ全長61.6キロ。1913年10月8日に全線開業し、通勤・通学客らのほか、車窓からの景色などを楽しむ鉄道ファンらに親しまれている。一方で、JR九州が9月に発表した2022年度の路線別の利用状況では、1キロあたりの1日の平均利用者数を表す「輸送密度」で都城―吉松間は394人となり、営業利益は3億7300万円の赤字だった。


 記念イベントは8日午前10時にスタート。都城市立山田中吹奏楽部や湧水町立吉松中マンドリン部の演奏、小林高生徒による利用促進実践発表、一日駅長就任式などが計画され、吉都線の盛り上げを図る。


高原駅に掲示されている横断幕


 イベントを主催するのは、沿線自治体の首長らでつくるJR吉都線利用促進協議会。「利用者の掘り起こしを進め、120年、130年とつなげていきたい」としている。問い合わせは同協議会事務局の高原町総合政策課(0984-42-2115)へ。


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