【熊本】鶴屋百貨店で初の台湾フェア 10月16日まで

 鶴屋百貨店(熊本市)は10月11日、台湾の食品などを集めた「台湾フェア」を初めて開催した。16日までで、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出で台湾からの移住者が増え、台湾への関心が高まっており、商機につなげる狙いだ。


多くの買い物客でにぎわう鶴屋百貨店の台湾フェア

 ランタンや龍の飾りで彩られた特設会場には40店が出店し、台湾の食品や食器、衣料品など約700点が並んだ。開店時間から家族連れらでにぎわい、「小籠包(ショウロンポウ)」や「牛肉麺(ニューロウメン)」など本場の味を買い求めていた。熊本県菊陽町の小野鏡子さん(45)は「台湾の人が町に増えた。もっと台湾のお店ができてほしい」と話していた。

 菊陽町のTSMC熊本工場では約1700人が勤務予定で、県によると、8月以降、台湾から駐在員約400人と家族の計約750人の移住が始まっている。

 台湾の航空会社2社が9月に熊本―台北線の定期便を就航し、観光客の増加も期待される。鶴屋は、駐在員向けの外商営業を強化しており、「熊本では台湾の文化に興味を持つ人が増えており、需要が見込める」(広報担当者)として今後も催事などを行う計画だ。


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