赤ちゃん、泣いてもよかよ! 筑後市が缶バッジなど配布

 福岡県筑後市は、電車やバスなどで赤ちゃんが泣き出した際に受け入れる気持ちを表そうと、「泣いてもよかよ!」とのメッセージを記載した缶バッジやステッカーを配布している。身に着けてもらい、泣きやまない赤ちゃんに慌てるパパやママを、社会全体で温かく見守ろうと呼びかけている。

 同市出身のエッセイスト紫原明子さん(42)(東京在住)が発案した「WE♡(ラブ)赤ちゃんプロジェクト」と名付けた取り組みの一環。賛同した自治体が、ほほえむ赤ちゃんの絵とともにメッセージを記載したグッズを製作してまちなかに掲示するなどしており、同市は2024年秋から導入した。


筑後市が配布している缶バッジとステッカー


 筑後弁版のステッカーや缶バッジ、チラシを1000個・枚ずつ作り、市役所などで配布。市内の駅や商業施設でもポスターを貼るなどアピールしている。ポスターを見た同市の主婦(68)は「赤ちゃんは泣くのが当たり前。子育て中のお父さんお母さんを応援したい」と話した。

 紫原さんは「古里でも、泣き声を受け入れる温かな気持ちが広まればうれしい。子どもをみんなで大切にするメッセージになれば」と期待。市の担当者は「幼い子どもを連れた外出の大変さを思いやる人を増やし、子育てしやすい街に近づけたい」としている。問い合わせは筑後市こども家庭サポートセンター(0942-48-1968)へ。


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