「動くカラクリアート展」 大川・清力美術館で3月まで

 福岡県内外の現代美術作家ら6人による作品展「動くカラクリアート展~不思議の森の扉を開こう~」が、大川市立清力美術館で開かれている。触って動かせるからくり人形など約50点を展示している。3月9日まで。


狩野さんの作品「Departure 2025~出発~」

 入り口で入館者を出迎えるのは、九州産業大造形短期大学部准教授の森下慎也さん(福岡県福津市)の作品「かえるの合唱団」。ハンドルを回すとカエルが動き出し、木琴からメロディーが流れる。赤川浩之さん(東京都)の作品は、木製の箱にカメラの部品や針金、鉄球などの廃材が取り付けられた機械仕掛け。小型のソーラーパネルで動き続け、繊細な音を奏でる。


森下さんの作品「かえるの合唱団」


 2階吹き抜けのバルコニーには、巨大な飛行船や空想的な乗り物などが配置され、スイッチで光やプロペラなどを操作できる。狩野信喜さん(北九州市)の作品「Departure 2025~出発~」で、洋館の内装に不思議と溶け込んでいる。

 同館の弥永(いよなが)隆広館長は「各作家が美術館の空間を効果的に使って展示している。体験参加型でもあるので、幅広い世代に楽しんでほしい」と話している。入館料500円で中学生以下は無料。月曜休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは同館(0944-86-6700)へ。


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