【山口】「萌えサミット」活動に幕 18日に最後の催し
アニメや漫画をテーマに山口県周南市のJR徳山駅周辺で開かれる恒例イベント「萌(も)えサミット」が、11月18日の開催を最後に13年の歴史に幕を下ろす。地元有志らでつくる実行委員会は「アニメなどサブカルチャーを活用した地域おこしに一定の役割を果たした」として終了を決めた。
「地域おこしに一定の役割」
イベントは実行委メンバーで下松市の塗装会社社長、今治総一郎さんが発案。周南青年会議所(JC)に所属していた2011年、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクターを担当した貞本義行さんが周南市出身であることに着目し、周南JCが企画した。
全国から来場したコスプレ姿の若者が撮影に応じたり、自ら撮影してSNSで発信したりするイベントとして人気を呼び、毎年約1万人が訪れるようになった。
近年は類似のイベントが各地で盛んになり、サブカルチャーをテーマにした地域おこしの土壌が地元にもできたとして、今年を区切りにすることにした。
今治さんは「当時の私たちのように、次の世代に新たなにぎわい作りの発案を期待したい」と話している。
ライブや声優のトークショーも
イベントは18日午前10時から始まり、徳山駅前の特設ステージで地元のミュージシャンらのライブを開催。近くのライブハウスでは、人気アニメ「鬼滅の刃(やいば)」の登場キャラクターの声を演じた市出身の声優、竹本英史さんらのトークショー(有料)もある。問い合わせは実行委事務局(090-4898-5796)へ。