【宮崎】城山公園、利用しやすく! コメダ珈琲店も営業
民間事業者が都市公園に収益施設を設置・運営できる公募設置管理制度(パークPFI)を活用し、宮崎県延岡市が城山公園で進めてきた整備事業が完了した。コメダ珈琲(コーヒー)店が営業を始めたほか、休憩施設や駐輪場が新設され、駐車場も使いやすく改修された。
県内初のパークPFIで
市によると、パークPFIは福岡市の大濠公園や大分県別府市の別府公園などで先行例があり、県内では初の活用。延岡の「歴史・文化ゾーン」の中核である城山公園はこれまで飲食施設がなく、今回の活用を通じて利便性を高め、集客につなげる狙いがある。
古民家風カフェ
市は古民家風カフェを整備する民間事業者を公募。宮崎市の建設会社「中野産業」が選ばれ、11月1日にコメダ珈琲店の「延岡城山公園店」の営業を開始した。
店には近くの野口遵記念館の建設に伴って解体された旧後藤邸の木材や屋根瓦が用いられるなど、周辺環境との調和を意識した造りになっている。月6万円の土地使用料を市に支払い、店は最長20年間営業できる。
公園の駐車場は隣接する野口遵記念館の駐車場とつながり、利便性が高まった。パークPFIに基づき、休憩施設や駐輪場といった公園施設の整備も同社が行い、市が1300万円を上限に負担する。
市は「城山公園とカフェの一体的な利用が進むことで、にぎわい創出につながることを期待している」としている。