【大分】シイタケ尽くしのサウナがオープン 豊後大野市
「サウナのまち」を宣言して地域活性化に取り組んでいる大分県の豊後大野市に、新たなサウナ小屋「なばサウナ」が2月18日、オープンする。地元で生産が盛んなシイタケをアピールする運営が特徴で、外観はシイタケに似せ、ストーブの燃料になる「薪(まき)」は、農家が原木として伐採する際に出る廃材を買い取る。料理も含めて「シイタケづくし」のおもてなしで利用客を呼び込む。
サウナ小屋は、同市清川町の宿泊施設「ロッジきよかわ」を運営している「Joy Village」(本社・豊後大野市)が施設敷地内に建てた。2023年夏頃、同社の江副雄貴代表(36)がサウナと地元の特産品であるシイタケをかけ合わせた地域おこしを考え、生産農家や加工業者らに声をかけて実現させた。
小屋の名称は、シイタケを意味する方言「なば」を冠しており、入浴客にはシイタケを使った特製スープを振る舞うほか、カレーも準備する予定だ。また、施設に近い道の駅「きよかわ」と協力し、シイタケ商品の割引券をプレゼントする。
施設では約5年前からテントサウナによる入浴サービスを始めた。大自然に囲まれたアウトドアサウナが人気を集め、利用者は急増。初年度の2019年度は55人だったが、今年度は5000人を超える見通しだ。
江副代表は「細部までこだわって作ったサウナなので是非、試してもらいたい。肉厚でおいしい地元シイタケの魅力も広めていきたい」と来場を呼びかけている。
料金は1人2時間で3500円(宿泊客は2000円)。ホームページや電話(0974ー35ー3601)で予約を受け付けている。豊後大野市民向けのキャンペーンを実施し、3月7日~4月7日の期間中は1人500円で利用できる。