【佐賀】「武雄アジア大」開学へ武雄市が支援の方針示す

 学校法人・旭学園(佐賀市)が佐賀県武雄市で開学を目指す「武雄アジア大」について、同市は、30億円と見込まれる総事業費のうち、最大13億円を支援する方針を明らかにした。関連議案を市議会6月定例会に提出する予定。

最大13億円 税収、雇用の増加見込む


武雄アジア大の完成イメージ図(旭学園ホームページより)

 2月27日に開かれた市議会の特別委員会(非公開)で報告し、終了後、市と旭学園が報道陣の取材に応じた。

 市によると、支援は文部科学省から大学の設置認可を受けることが条件。内訳は、施設整備費の半額と、設計費、備品費それぞれの3分の2にあたる。並行して、市と旭学園は国や県にも支援を求めるという。旭学園は10月末までに認可申請を行う見通し。

 また、市は大学設置による経済効果を開学から25年間で約154億円とする試算を公表。2029年度以降は毎年約3300万円の税収が見込まれ、同年度から毎年市内に約250人の雇用が生まれると予測した。

 取材に応じた小松政市長は、県内に教育の選択肢が少ないことや、若年層の人口減少を課題にあげ、大学誘致で「(若者の)夢の実現をはじめ、定住移住の促進や地域活性化につながる」と強調。支援については「議会と相談しながら、市民の皆様に説明し、意見をうかがう場をつくっていきたい」と述べた。


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