【佐賀】「ロマ佐賀列車」が勢ぞろい 唐津で夜間ツアー
佐賀県内を走るJR九州のラッピング列車「ロマンシング佐賀列車」全16両を唐津車両センター(唐津市)に勢ぞろいさせて公開する初のツアーが3月8日深夜から9日未明にかけて行われた。鉄道ファンら16人が全国から参加。夜空の下で照らされたロマ佐賀列車が線路上に整列する光景を楽しんでいた。
ロマ佐賀列車は、県と大手ゲームソフト会社「スクウェア・エニックス」(東京)のコラボから誕生し、2022年10月から、唐津線や筑肥線で本格運行している。夜間ツアーは、佐賀鉄道事業部が筑肥線の利活用促進の観点から企画した。ふだんは公開していない車両センターを舞台に、社員がアイデアを出し合い、約3か月かけてツアーの中身を練り上げた。
参加者を乗せた2両編成のロマ佐賀列車は8日午後11時すぎに佐賀駅を出発。車両センターには9日午前0時半すぎに到着した。センター内では列車の向きを変える「転車台」をJR九州の社員が動かし、ロマ佐賀列車が回る様子を披露。また、車両の運転台を公開したり、特製カップ麺を夜食として提供したりした。ツアー客は午前4時半にセンターを離れ、同5時半すぎに佐賀駅で解散した。
0泊2日のユニークなツアーを楽しんだ水戸市の会社員男性(35)は「ゲームが好きで、このツアーを知った。勢ぞろいした列車を見ると、大がかりで特別感があった」と話していた。