【佐賀】「チャリチャリ」が佐賀市中心部でもスタート!

 市街地や観光地で、自転車を共同利用する事業(シェアサイクル)を手がける「チャリチャリ」(福岡市)が5月6日、佐賀市中心部でサービスを開始した。18か所に専用の駐輪場(ポート)を設け、50台を配備。スマートフォンの専用アプリから簡単に貸し出し手続きができ、新たな交通手段として期待が高まっている。

まず18か所に50台


「チャリチャリ」の自転車が並ぶポート

 同社は、2018年に福岡市でサービスを開始し、熊本市や名古屋市などで事業を展開。佐賀市で7都市目となる。累計の利用回数は約2300万回にのぼり、95万人以上が、利用に必要なアカウントを登録しているという。

 佐賀市のポートは、SAGAサンライズパークや佐賀バルーンミュージアム、県立佐賀城本丸歴史館といった施設のほか、県庁や市役所などにも設置。佐賀駅を中心に13平方キロ・メートルの範囲で利用可能だ。

 50台はいずれも非電動タイプのもので、20インチのコンパクトで真っ赤な車体に、男子プロバスケットボール・Bリーグ1部の佐賀バルーナーズのステッカーが貼られた佐賀市特別仕様となっている。今後は28年度までに、82ポート400台に増やすことが目標で、電動アシストタイプのものも導入を目指しているという。

 利用方法は、スマホに専用のアプリをダウンロードし、アカウントを登録。アプリ上の地図や街中で自転車を見つけ、サドル下のQRコードを読み取ることで解錠されて乗ることができる。任意のポートで鍵を閉めることで返却でき、24時間いつでも利用可能。料金は1分あたり7円(非電動タイプ)で、クレジットカードの登録が必要。ヘルメットは貸し出していない。


貸し出されている自転車にまたがる坂井市長(左)と家本社長

 サービス開始に合わせて、同市のSAGAアリーナで出発式が行われ、坂井英隆市長や、同社の家本賢太郎社長らが出席。家本社長は「佐賀はとても自転車の移動に適している。もっと街を巡っていただいて、魅力をたくさん発見していただきたい」と呼びかけた。試乗した坂井市長は「座り心地が良く、安定性もあって乗りやすかった。移動の選択肢が増えると利便性が増す」と事業開始を歓迎していた。


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