【熊本】人吉の「くまりば」 3年10か月ぶりに温泉再開
熊本県人吉市唯一の公営浴場で、九州豪雨で被災したまち・ひと・しごと総合交流館「くまりば」(相良町)の温泉施設が復旧した。5月1日から約3年10か月ぶりに営業を再開した。
くまりばは旧国民宿舎を改装して2018年にオープンした。コワーキングスペースを伴う源泉掛け流しの温泉が人気だったが、20年7月の九州豪雨で氾濫した球磨川の濁流にのみ込まれた。半年後に一部施設で営業を再開したものの、温泉はボイラーなどが壊れたため、休業が続いていた。
市はクラウドファンディングなどで資金を調達し23年夏に工事に着手。浴槽は地元産のヒノキを用いて新調し、木の香りを楽しむことができる。4人まで利用できる家族風呂もある。
4月28日に記念式典が開かれ、来賓の木村知事は「ついに温泉が戻ってきた。もっと利用されていくことを願っている」と話した。
利用料金は中学生以上400円(税込み)など。土日を除く祝日と火曜は休館。問い合わせはくまりば(0966-22-5183)へ。