【大分】交通事故がサル! 「猿の惑星」と県警がタッグ

 サルに縁があることにちなみ、大分県警と人気SFシリーズ「猿の惑星」がタッグを組んだ。5月10日に公開された新作「猿の惑星/キングダム」のキービジュアル(イメージ画像)を使用して交通安全ポスターを作製。「交通ルール、守ってくだサル?」のキャッチコピーとともに「地球を無事故の惑星に」と呼びかける。

サルの縁 ポスターに


ポスターをPRするピンキー(左)

 映画は、進化したサルが支配する世界で、独裁者に村と家族を奪われたサルが、人間の女性とともに支配に立ち向かう姿を描く。日本語吹き替え版では、県出身の俳優・竹内力さんが独裁者の声優を務めている。

 配給元のウォルト・ディズニー・ジャパンから宣伝を委託されている広告会社「新通」(本社・大阪市)が、ニホンザルの餌付けで知られる高崎山自然動物園(大分市)のサルに着目。県警のマスコット「ピンキー」もサルをイメージしていることからタイアップを打診した。

「地球を無事故の惑星に」

 ポスターには、キャッチコピーのほか、映画タイトルに似た書体で「無事故の惑星オオイタ」と記載。いずれも県警側が出したアイデアが採用されたという。ピンキーと県交通安全協会のサルをイメージしたマスコット「さるーる」、竹内さんも登場している。

 ウォルト・ディズニー・ジャパンが1000枚を作製し、7月1日まで県内の警察署や映画館などで掲示する。

 県警によると、県内の人身事故件数は4月末時点で615件(暫定値)。昨年同期比で50件減少したが、死者数は10人(同)で2人増えた。県警交通企画課の河野豊秀次席は「映画を楽しみながら、交通安全への意識も高めてほしい。無事故の惑星にするために、大分から思いやり運転を発信したい」と話している。


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