【宮崎】シーガイアが大規模改装発表 プールや温浴施設
宮崎市の大型リゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」を運営するフェニックスリゾートは6月18日、米投資ファンドの傘下に入って初めての記者会見を開き、今後、大規模な改装を実施してファミリー層の集客力を高める方針を明らかにした。
ファミリー層の集客に投資
フェニックス社は、ゲーム機大手セガサミーホールディングスから5月末に株式を取得した米投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」の傘下に入った。宮崎市で開いたこの日の会見には、新しい経営体制で非常勤の社長に就任した山本俊祐氏が出席して今後の方針を説明した。
山本氏はフォートレス傘下のホテル運営会社の会長を兼ねており、ホテルに大規模な会議施設、ゴルフ場を複合したシーガイアについて「日本で唯一のリゾート施設」との認識を示した。ただ、かつて中核施設だった全天候型屋内プール「オーシャンドーム」を解体したことで夏場の集客力が落ちていると指摘し、家族連れの集客に向け、施設内の別のプールの改修を実施することを明らかにした。
また、平日の利用増に向け、温浴施設の新棟を建設する方針も示した。レストランの拡充や客室の増設なども段階的に進めていく。いずれも時期や投資額については明らかにしなかった。
山本社長は「多くの方に楽しんでいただける懐の深いリゾート施設を目指す」と力を込めた。フォートレスの日本法人の山下明男代表も同席し、「さらに地元に愛される施設に成長させたい」と述べた。