【長崎】郵便局を再開してまちおこし!移住女性が局長に

 長崎市新戸町に6月、「新戸町簡易郵便局」が開局した。局長は約1年前に神戸市から移住した大西優香さん(43)。郵便局を起点にしたまちおこしを目指しており、「地域の住民同士をつなぐ架け橋になりたい」と意気込んでいる。

「住民が集える場に」

 郵便ポストを思わせる真っ赤なシャッターには、手紙を食べる2匹のヤギが描かれている。童謡「やぎさんゆうびん」にあやかった。「住民の皆さんの安らぎになればいいと思って、このデザインにした」と話す。


「簡易郵便局で地域を元気にしたい」と話す大西さん

 神戸市生まれ。これまでは近畿地方で金融関係の仕事などをしていた。旅行で訪れた長崎が気に入り、約15年前から毎年のように足を運ぶように。やがて移住も意識するようになった。

 一方、簡易郵便局を拠点にしたビジネスでまちおこしをしたいという夢も持っていた。日本郵便が受託者を募集している簡易郵便局の地域一覧から新戸町地区を見つけ、応募。同郵便局の局長となることが決まり、開局に向けた準備を進めてきた。

 同地区で郵便局が再開するのは7年ぶりで、多くの住民の歓迎を受けた。今後は郵便局業務のほか、隣のテナントで地元出身のデザイナーが手がけた作品や、規格外の農産品などの販売を考えているという。大西さんは「住民が気軽に集まれるような郵便局にしたい。そこからさらに交流の輪が広がり、地域が少しでも元気になるきっかけになれるよう頑張っていく」と話している。


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