【山口】JR美祢線の代行バスに快速便 実証運行始まる

 2023年夏の大雨で被災して運休が続くJR美祢線(厚狭駅―長門市駅、全長46キロ)の各駅を結ぶ代行バスで、JR西日本や県、沿線自治体などでつくる利用促進協議会は10月1日、快速便の実証運行を始めた。今後、利用者に満足度などを尋ねるアンケートを行い、復旧後の運用に反映させる計画。運行期間は25年3月21日まで。


厚狭駅発の快速便に乗り込む乗客ら

 快速便は、厚狭駅(山陽小野田市)―長門市駅(長門市)で1日最大8便、厚狭駅―美祢駅(美祢市)で同3便を運行。停車する駅を減らすことで厚狭駅―長門市駅間の所要時間を12分短縮し、69分で結ぶ。

 各駅停車の便数はこれまでと変わらず、快速便を含めると約1時間~1時間半に1本の運行となる。厚狭駅での新幹線の乗り継ぎもスムーズになった。

 この日、美祢駅発厚狭駅着の快速便を利用した女性(79)は「美祢から厚狭までどこにも停車せずに快適だった」と話していた。

 実証期間中のダイヤは同社ホームページなどで確認できる。

 協議会は今夏、同線の代替案などについて議論する「復旧検討部会」を設置。鉄道や鉄道以外の輸送形態での復旧に向けて議論し、検討結果を25年5月の協議会の定期総会で報告する。


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