【宮崎】プロ野球引退・青木宣親さん「故郷に恩返しを」
プロ野球・東京ヤクルトスワローズや米大リーグで活躍し、プロ21年目の今季限りで現役を引退した日向市出身の青木宣親さん(42)が12月5日、宮崎県庁を訪れた。河野俊嗣知事と面会し、「毎日、自分の限界に挑戦する連続だったが、21年間よい経験をさせてもらった」と現役時代を振り返った。
知事と面会「21年間よい経験」
青木さんは県立日向高、早大を経て、ヤクルトからドラフト4巡目指名を受け、2004年に入団。プロ2年目の05年にシーズン202安打を放ち、首位打者や最多安打などのタイトルを獲得。07、10年にも首位打者に輝き、日本球界を代表する打者に成長した。
12年シーズンから挑戦した大リーグではブルワーズやロイヤルズなどで6年間プレー。14年にはワールドシリーズにも出場した。18年にヤクルトに復帰し、21年のチームの日本シリーズ制覇を支えた。歴代5位の日米通算2730安打を放ち、野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)にも3回出場し、うち06、09年は日本代表の優勝に貢献した。
古里に感謝「必要なら力に」
青木さんは「21年間、自分でもよく頑張ったと思う。県民の声援をたくさんもらった」と河野知事に古里への思いなどを語った。知事は「素晴らしい成績を残されて宮崎県の誇り」とたたえた。
その後、青木さんは報道陣に「故郷に恩返しをしていきたい。自分の力が必要なら力になるという気持ちを常に持っている」と語った。青木さんはこの日、日向市役所も訪れた。