【大分】中津市が新ブランド「逸品もん」創設 5品を認証
大分県中津市は、市内の産品をPRするため、新しいブランド「九州・中津逸品もん」の認証制度を創設し、第1弾の豚肉やかんきつ類など5品を発表した。市や認証された事業者は「世界に誇れる商品として、広く発信していきたい」と意気込んでいる。
第1弾に「ひがた美人」や「マコポン」
逸品もんは、地元産品のブランド価値を高めようと、市内で生産された農林水産品や、それらを使った加工品、生産から加工、販売までを手がける6次産業化で生まれた商品などを市が認証する。
認証されると、市の大都市圏でのイベントに優先的に出店できるほか、販売促進事業費などの補助も受けられる。
市が6次産業化商品を対象に2015年度から行ってきた「なかつ6次産業推奨品制度(なかつファイブスターストーリー)」(32件)は認証を終える。
逸品もんの第1弾となった商品と事業者は、▽牡蠣(かき)の「ひがた美人」(県漁業協同組合中津支店)▽かんきつ類の「マコポン」(おはら果樹園firm)▽豚肉の「吾一の黒豚、吾一豚」(梶原畜産)▽「やまくに誉(米)」(農業公社やまくに)▽豚肉の「錦雲豚」(福田農園)――の五つ。いずれも市の審査会で、肥料や飼料にこだわった産品や市の特産品として高いブランド力があると認められた。
市長「どれもおいしい」
24年12月、5事業者への認証書授与式が市役所で行われ、奥塚正典市長は「皆さんが精魂込めて作ったこだわりの逸品。その努力に敬意を表し、市もPRしたい」とあいさつ。試食もして「どれもおいしい」と舌鼓を打った。
米で育てた豚肉「錦雲豚」の生産者、福田加代子さんは「餌にこだわり、20年以上かけて品質を良くしてきた。頑張っていかないといけない」と話した。
市は「逸品もん」と並んで、「九州・中津伝統もん」も創設し、工芸品や技術などを認証する予定。