【宮崎】延岡の「循環バス」を北・南部でも 実証運行開始

 宮崎県延岡市が中心市街地で運行している「まちなか循環バス」を市街地の北部と南部地域でも走らせるための実証運行が1月6日始まり、イオン延岡店で出発式が行われた。

病院などを通る2路線


実証運行の開始を祝ってテープカットする関係者

 市によると、まちなか循環バスは高齢者ら交通弱者の移動手段の確保や中心市街地のにぎわい創出を目的に、2013年にスタート。宮崎交通のバスが月~土曜日に1日16便運行し、JR延岡駅やイオン延岡店、県立延岡病院、ヘルストピア延岡などを結ぶコースを周回している。

 今回の実証運行は、桜ヶ丘や延岡共立病院などを通る北部と、緑ヶ丘や平原などを走る南部の計2路線で実施。月~金曜日にそれぞれ1日7便運行し、料金は中学生以上200円、小学生100円など。幼児は無料。イオン延岡店では別の路線に乗り換えることも可能となる。

3月末まで検証

 実証運行期間は3月末まで。地域住民の利便性向上につながるかを検証していく。

 出発式で読谷山洋司市長は「マイカーではなくバスで暮らせる脱炭素のまちづくりを進めていきたい。多くの市民にまずは乗っていただきたい」とあいさつ。関係者でテープカットをして出発を祝った。


advertisement