【山口】平生町の新たな特産品に オリーブオイルを試作

 山口県平生町でオリーブを栽培する地域おこし協力隊員、山根佑介さん(47)と菅野久美子さん(47)が新たな特産品づくりを目指して試作したオリーブオイルを発表した。手始めに町内の飲食店などで使ってもらい、感想を参考にして来年度の商品化を目指す。

 町がある室津半島とイタリア半島の形が似ていることに着目し、町は2018年から地域おこし「イタリアーノひらお」を展開している。20年2月からはオリーブの試験栽培を始め、現在、約1.4ヘクタールで5品種約400本を育てている。


試作品のオリーブオイルを披露する山根さん(右)と菅野さん

 山根さんは福岡県大野城市から、菅野さんは埼玉県川口市からいずれも2年前に移住した。今回は2人が2024年秋に収穫した果実の搾油を一般社団法人「九州オリーブ普及協会」(福岡市)に委託し、100ミリ・リットル入りのボトル100本を作った。

 試作品の名前は「Hira○live(ひらおりーぶ)」。良いことを意味する「○(まる)」と、英語の「live(生きる)」の表記に掛け、老化防止の効果があるとされるオリーブオイルで人生を笑顔で健康に過ごしてほしいといった思いを込めた。ラベルは山根さんがデザインしたという。

 町役場で1月31日に試飲した浅本邦裕町長は「平生の地魚にかけるとおいしそう」と感想を述べた。山根さんは「まろやかな口当たりに仕上がり、そのままでも調味料としても楽しめる」、菅野さんは「丹精込めて育てた。たくさんの人たちに味わってほしい」と話していた。


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